「公正世界仮説」というものの考え方

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何となく概念的には当方も認識、見聞きしたことはあったけれど、そういう名前で呼んでいたのかってのは初めて聞いた「公正世界仮説」なるもの。要は「世の中は神様が何でも御見通し的なもので、仮に何か良く無いことがあったのなら、それは何らかの悪いことをした報いである。逆に良いことが起きれば何かよいことをしたがためのご褒美的なものだ」とするもの。まあ、因果応報的な感じかな、イメージとしては。

で、今件はそのような心境が多分にあるのだろうとする調査結果の一つではないかな、とするもの。この仮説は単に心境的なものではなく、世の中が社会的に安定を継続するための無意識的な知恵みたいなものでもあるんだよね。善行的なものは往々にして社会の安寧へとつながるものなので、それを人々が積極的に推し進めるための理由付けがいる。それを神の見えざる手みたいなもので表現した次第。

ただこれって以前にも指摘したけれど、ツイッターの投票機能独特の問題も多分に影響されている。フォロワーの方向性で回答が随分と変わってくること、タイムスタンプを見れば分かるけれど各種設問が同時期になされているので、全ての質問を比較した上で回答した可能性がある。

社会実験レベルでは興味深い話に違いないけれど、詳しく精査する上ではもう少し練り込みが必要となる。選択肢の順番とか、文言とかも色々と考える必要がある。さらに今件はお気軽に回答できるものであるから、単に入力ミスをしたとか、天邪鬼的に少数派に入力してしまったなども考える必要があり、10%ポイントぐらいのぶれは想定した方が良い。

一方で、ツイッターの投票機能における可能性の一つを提示したことにも違いない。汎用的なアカウント、例えば大手コンビニの公式アカウントなどが、社会実験的に投票機能を使うことになれば、結構現状に近しい結果が出るのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月 8日 07:50に書いた記事です。

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