インフォグラフィックで有名企業の決算をざっくりと把握する

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決算資料は非常に興味深い言及が多く、説明会の補足資料などと合わせて公開資料を読んでいるだけで、色々な発見を得ることができる。特に公開企業の資料は、事業内容に関して株主への十分な説明が必要であることから、その企業の業務の内情や業界情報まで語られていることもあり、多方面に活用が可能となる。先日のセガサミーの資料が良い例。

一方でその企業の業務状況を把握するのには、結構な労力と時間が必要になる。まぁ、決算説明会の資料はある程度図解なども盛り込まれているけれど、それでも分かりにくいことも多い。そんな時にありがたいのは、この類のインフォグラフィックなるもの。

この手法、数年前には大いに流行りまくり、これからはインフォグラフィックの時代だ、なんてことすら語られていたのだけど、今はブームというほどでも無く、手法の一つとして広まった程度。まぁ色々と理由があって、正しい分かりやすさを創り出すのは絵にしても文章にしても非常に難しいこと(噛み砕いた説明をするのには、まずそれを創る人が十分以上に正しい理解をしている必要がある)、デザインセンスも求められるので、多方面の技術を持ち合わせている必要がある、アクティブ系の物なら特に手間がかかるのだけど、「シンプルに見せる、分かりやすくする」が前提なので生成物は簡単なものとなり、費用対効果の上で割が合わない場合が多いこと、などが挙げられる。

今件ではサイバーエージェントとフェイスブックが取り上げられているけれど、本当にざっとではあるが状況が把握できる、良い出来栄えとなつている。この類のって本当は、ウェブよりもむしろ出版物への展開が適しているんだよね。日経新聞やダイヤモンド辺りに掲載しても、何の不思議もないような気がする。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月12日 06:36に書いた記事です。

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