ドラえもんの道具みたいな翻訳ハンドマイク「メガホンヤク」が登場

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成田国際空港株式会社は、空港における緊急時の案内に備え、パナソニック株式会社が研究開発を進めている、日本語を多言語に翻訳して繰り返し拡声することができるメガホン型翻訳機(以下、「メガホンヤクR」という)を世界で初めて試験的に配備します。


本件は、災害時や天候不良時にターミナル内に滞在されるお客様に向けた案内を行う際の、メガホンヤクRの有用性の検証を行うことを目的とするものです。当社は、本件の開発にあたり実用性を高めるための開発支援をおこなっており、実用性が検証された後、成田国際空港で本格的に導入をおこないます。


発想的にはコロンブスの卵的なもので、既存技術の組合せで新しい価値を見出す、色々な応用ができそうな仕組み。ハンドスピーカーによる音声の拡大と、音声を読み込んでテキスト化する仕組み、そしてテキストの自動翻訳、さらにはテキストの発声技術、それらを全部つなげて一元化した感じ。近しいものはiOSのSiriでもすでにあるけれど、あれをさらに色々と組合せたみたいな、的な。

リリースそのものが非常に簡易なものなので、ハンドマイク内で完結してるようには見えず、他のシステム部分との無線通信でのデータのやり取りが前提になっているっぽい。これ、平常時における多言語が必要な場面ではそれで十分だけど、非常災害時にはちょっと使えない。無線連絡先がコケている可能性があるから。

これ、もう少しアプリの性能を高めて、スマホだけでも「日本語でしゃべると、その内容を数か国語に翻訳して発声してくれる」ようなもののアプリをスタンドアロンで創り上げることができれば、スマホを接続できるハンドマイクを創るだけで気軽に同機能のものができるってことだよね。翻訳精度に関しては逐次アプリ側のアップデートをしていけばよい。防災時のアイテムとしてはかなり有益なものになるのだろうし、「日本語でしゃべると」の部分を色々と切り替えるようにすれば、海外にも展開できそうな感じだな。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月13日 07:07に書いた記事です。

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