アマゾンギフト券が詐欺に使われる時代

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県警によると、今年4月、呉市内の50代の男性会社員が、携帯電話に「有料サイトの利用料金が未払いで、退会には違約金などが必要」とのメールを受け、記載された連絡先に電話すると「アマゾンギフト券」の購入を指示されたという。


男性は指示に従い、コンビニでギフト券(カード)を購入し、ID番号をメールで送信。同5月から6月にかけて計300万円分を購入させられ、全額をだまし取られたという。

県警では、詐欺グループがID番号を使って商品を購入した後、現金化したとみている。ID番号さえあればカード購入者以外でも利用できることから容疑者の特定に結びつきにくく、さらに被害者を金融機関などに誘導し、振り込み手続きをさせる必要がないため、詐欺グループにメリットがあるという。


最初アマゾンギフト券の偽装なり、偽コードを送って現金を搾取するのかと思っていたのだけど、記事本文を読んで納得。ギフト券を振り込め詐欺やら送金詐欺の現金の代わりに用いていたってことね。振り込め詐欺の場合は口座で足がついたり閉鎖されるし、送金の場合は該当住所に踏み込まれたり送付ルート側で「全部詐欺」的な啓蒙をしていることもあり、使いにくくなってきたのだろう。またコンビニでアマゾンギフト券をはじめとするプリペイドカードが手軽に購入できるようになり、兌換性が高くなったことが要因だろう。


記事内でも指摘されているけれど、匿名性が極めて高いのもアマゾンギフト券が使われる一因かもしれない。いや多分それこそが最大の理由なのだろう。そしてちょっとやそっとではこの問題に関する解決法は見出しにくい。精々これまで通り、携帯電話周りの利用料金云々の請求は詐欺だとの周知啓蒙を徹底していくしかない。あとは該当加害者側に対する徹底的な摘発。いまだに従来型携帯電話向けに、その類のスパムメールが来るからねえ、脅迫まがいに。

購入できる商品カテゴリ範囲も広くなったこともあり、アマゾンのギフト券は非常に有益な疑似通貨に違いない。上手く使えばさまざまな可能性が開けてくる。それゆえに、このような形での悪用ってのは、悲しいものがあるよね。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月13日 07:47に書いた記事です。

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