①書籍の紙と電子の相違。媒体が紙か電子の違いのみで、喪失リスクの方向性が異なるのみ。読むときの感覚が紙と電子で異なるのは心理学的、生物学的に研究が進められているので、今件では留保(画面上の「読書」は紙と比べて流し読みしやすいがその分見落としが生じやすいなど)。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 19
メディアや報道関係における比較を論じる際に、新聞やテレビとネットを同じ項目としてまとめるのはかなり変なお話だよなあ、その辺りの定義がしっかりとなされていないから、議論が出てきてもちぐはぐなことになる......的な話と同じ位に、問題点や定義をしっかり見据えておかないと奇妙なことになりかねない感があるのが、電子書籍と紙媒体の書籍の件。まぁ、電子雑誌と紙媒体の雑誌との比較でもいいし、それらを合わせて電子本と紙媒体本でもいいんだけど。名前の通りは電子書籍が一番いいので。
②紙...経年劣化、扱い方による劣化、ミスによる喪失
電子...ミスによる喪失、利用媒体の劣化や旧態化(転換出来れば問題無し)
検索や収納面では電子が上。ただし喪失時には一度に喪失する可能性がある。分散によるリスク分散は電子も紙も変わらず。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 19
③要は一長一短。両方を使いこなすのが妥当。現在電子書籍でもっとも問題視されているのは、その多くの場合において「書籍(データ)の取得」ではなく「閲覧権の取得」でしかないこと。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 19
④同様の条件で紙媒体なら生じ得ない、「提供元の破たんやサービス終了で手元の『書籍』が閲覧できなくなる」「提供元の事情で手元の『書籍』が突然閲覧不可能になる」リスクがあること。この点が極めて大きく、そして弱点となっている。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 19
⑤マンガ図書館Z https://t.co/7cbNhj3o1z など一部サービスで展開されている、PDFファイルなどのダウンロードによる提供ならば、紙と電子の差異は(特徴が異なるだけで)ほとんど無くなるのですけどね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 19
結局コンテンツの保全性との観点では電子も紙も一長一短。双方併せ持つのが一番。どちらか一方のみを用いる場合、もう片方の長所には目をつむる必要がある。
その長所・短所を埋める、少なくとも架け橋になり得るのがPDFファイルなどによるダウンロード方式なんだけど、これもちょいと問題が。これはPDFが出回り始めた頃からの問題なんだけど、PDFファイルは容易にコピーできるので、購入した「書籍」が複写され二次販売や無料販売されてしまうんだよね。それはコンテンツを作る側としては非常に困るお話。その防止のため、現在では電子書籍は「閲覧権」販売が主流となっている。
個人的には以前【これも未来の姿の一つか...夢見る未来の本屋のかたち】で紹介したようなスタイルに近づいていくのかな、という感もある。多くの本は電子化。紙で残したい人は無料、あるいは僅かな追加料金で出力権が得られ、所定のお店や自宅のプリンタで出力できる(とにかく紙で残したい人向け。お店は簡易製本もあると嬉しい)。大手で元々紙媒体版も売っている所はコードと共に送金すると、割引価格で紙媒体版も送付してくれる(完全な形で残したい人向け)。まぁ、百科事典などは自前でのプリントは実質的に無理なので、電子か紙、割り切りになるだろう。
また、書籍は事故やぞんざいな扱いをしなければ、10年単位で確実に残るけれど、電子の場合は(閲覧権云々を別にしても)、「データ」そのものは永続的に保全されるとして、そのデータを記録する媒体が同じ寿命を持つか否かという問題も合わせ考える必要がある。
その意味では【記録、情報の保全の難しさとメディアの特性と、そして手元の「資料」と】でも言及している「石に刻むのがベスト」という、笑えない結論すら導き出せるわけで(無論石板版を出せとは言わないけれど)。
老眼&移動中読書なので、電子書籍は本当助かる&大好き。難点は、最近電子書籍にしてくれない事があるってとこ。好きなジャンル&作者が片寄っているのが、いけないんだろうけど...。あ~読みたい架空戦記。 https://t.co/InTfUJoHKn
— うーーーさん (@u___san) 2015, 11月 19
@Fuwarin ルールブックとかだと紙の本が断然扱いやすいっす
— いろまげんくてい@リハビリ中 (@stmlad) 2015, 11月 19
拙宅ウサギ小屋に四次元ポケットは無いのでは紙の本を購入者したら早急に廃棄する必要があります故に残す価値にある本を紙で買うことはありません
RT @Fuwarin: また、書籍は事故やぞんざいな扱いをしなければ、10年単位で確実に残る
— サンセット (@15aew) 2015, 11月 19
場所の問題や機動性、さらにはズームアップができる点など、電子書籍の利点は多い。この長所を最大限活かしつつ、電子と紙がさらに寄り添って、良い形でのコンテンツの利用媒体として「書籍」が進化してほいものだ。読み手も、創り手もハッピーになれるような。
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