アプリ評価が★2→★4に改善されると、ダウンロード率が5.8倍に。アプリのレビューが与える影響と、レビュー改善2つの成功事例。 https://t.co/lmAYH2K1ew ウェブとは別の「施策」が必要なスマホアプリの実情の一端。 pic.twitter.com/BK2hwYGYBZ
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 25
パソコンを中心としたネット上のウェブサイトの誘導手法は主に検索エンジン経由であるのだけど、最近ではソーシャルメディア経由も重要視されている。でもスマートフォンの場合は事情が大きく異なり、ウェブ上の検索経由はさほど多くない。むしろ他人からの口コミ、ソーシャルメディア上からの誘導、そしてアプリストアでの紹介やランキングによるところが大きい。スマホがパソコン以上に「アプリの利用端末化」している感じで、この感覚は従来型携帯電話における各ゲームサービスから何ら変わる所は無い。ポータルサイトの並びを少しでも上にするために各社が頑張りまくったり、携帯電話の会社側が順位を販売したり、などなど。
で、今のスマホアプリでは評価なども大きな影響を与える。ソートをすれば良い順に並ぶから上位につくし、似たようなアプリが並んでいたら当然高評価のほうを選ぶに決まっている。これはヤフオクとかアマゾンとかとあまり変わらない。なので、利用者があまりおらず評価も低いアプリでも、頑張って色々と調整をして高評価を得られるようになれば、その評価自身が呼び水となる傾向が、スマホアプリでは非常に大きいという話。ウェブとは誘導に絡んだ各要素のウェイトが随分と違うんだな。
フィードバックの仕組みに関する事例紹介や考察は、なるほど感山ほど。普通のレビューが不特定多数の第三者に閲覧されることも合わせ、色々と検証の価値あり。後で詳しく読む。 pic.twitter.com/R4zfIJxcE7
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 25
今件の記事で興味深かったのは、フィードバックの仕組みの巧みさ。例えばアマゾンでは良し悪しのコメントが掲載されてしまうけど、あれは商品販売元では無い第三者的な立場のアマゾンが運営している場だから。で、フィードバックの仕組みを作れるようなものであれば、不平不満を語りたい人は直接創り手側に伝えるようにして、第三者の目には触れないようにする。普通の、満足な感想ならばレビューをしてもらって不特定多数の人に知ってもらう。
この切り口なら、ネガティブな意見が第三者の目に触れる機会は少なくなるし、不満を語りたい人はダイレクトに作り手側にアプローチできる。作り手も不満の意見を取得して、今後の状況改善に役立てることができる。ちょっとした手間はかかるけれど、皆がハッピーになれる。まぁ、自分の不満を不特定多数に知らしめたい人も中にはいるけれど、それよりは直接創り手側にモノ申したい人の方が圧倒的多数だからねえ。
だからこそ、いわゆる「ステルスマーケティング」は利用者にとって、直接システムが行うにしても、先の「ポータルブースト事案」のように第三者が仕込むものにしても、比類なき裏切り行為になる。利用者全体にとって。
当方はアプリの製作・運用サイドではないけれど、色々と勉強になるところが多い話でした。
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