出版物販売落ち込み最大 今年1.6兆円割れ 雑誌離れ響く(産経新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/Jbf7gL6zvd #Yahooニュース
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 29
本家サイトで年一にて更新している「出版物販売額の実態」とは別ルートでの、印刷物販売動向の話。「出版物販売額の実態」では2014年度は1.6兆円、電子印刷分を合わせても1.75兆円だから、大体同じ値になる。まぁ、書籍は漸減、雑誌は急減、結果として全体では結構な落ち込みってのはここ数年来のパターンであり、2015年が急激に落ちたわけではない。消費税引き上げ以降文庫が云々ってあるけれど、相関関係はともかく因果関係はどうなんだろう。文庫の需要層って結構スマホ利用者と被ってないかな? 雑誌の減退はまさにスマホをはじめとしたネット媒体によるものだろうけど。
出版物の販売額が減退中なのは事実ですが、同時に電子出版物の浸透は進んでおり、ウェブ上の文章を読む機会も増えています。所謂本離れ、文章離れが進んでいるわけではありません。「読む媒体」の選択肢が増えただけの話です。
他方、電子出版分を加算しても出版物の販売額は減少中(2014年度で1.75兆円、前年度比-2.5%)。効果的なビジネスモデルの創生が待たれます。
......とは、コメントした内容。要は読者が減った、読書量が減ったわけでは無く、読む媒体が多様化しただけの話。他方、無料で読める機会も増えているので、電子まで含めた売上試算でも、漸減していることに変わりは無く(【出版物の売り場毎の販売額推移をグラフ化してみる(番外編:電子出版独自追加版)】)。
該当記事のコメントに目を通したけれど、雑誌が詰まらなくなった、対価を支払うだけのものではなくなったとの意見が多い。これは本当に質が劣化したのか、スマホ等で見る・読む機会が増えたので相対的に低品質扱いを受けるようになったのか。どちらなのだろうか。無論、対価支払いに関する価値観そのものの変化も一因なのだろうけど。
コメントする