「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」で公開された、世帯年収と喫煙や栄養状態、虫歯などとの関係は留保。概要では世帯構成や年齢階層別の仕切り分けが無く、判断が非常に大雑把なものとなるからです。おさわりレベルのニュースのネタとしては良いのでしょうが、精査データとしては不十分。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 13
先に【世帯所得が低いと野菜摂取量や歯の本数が少ないという相関関係が】でも記した、先日厚労省から開示された「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」の特別調査部分の先行概要結果とその報道に絡んで、もう一つ。やはり報道内容が多分に恣意的で、それに乗じた煽動的な動きが多分にあるのが、かなり痛々しい。中には厚労省側のコメントも記されて、それを揶揄する話もあるけど、そもそも結果はまだ概要レベルのものしか出ていないし、厚労省の管轄を超えたコメントは越権行為になりかねない(私感では無く公式のステートメントだから)ので、あくまでも厚労省の行政区分内での範囲でしか回答ができないのだよね。その辺りがまるっきりブッチされている。
①今件で報道に煽られて逆切れしてる事案もあちこちで見られますが。世帯所得が低いと野菜摂取量や歯の本数が少ないという相関関係が https://t.co/S0NrRyq24f で言及の通り、経験則的にも、多数の話からにおいても、可処分所得が低いと
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 13
②レトルトや出来合いもの、主食に偏りがちな食生活になる傾向は強いのですよね。で、それらの食品はカロリー取得の上ではコスパが高いので太りやすくなる(菓子パンが好例)。結果、栄養成分の上で偏重してしまう。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 13
③他方、特に高齢層の生活保護世帯、一人身世帯に多いと思われるケースなのですが、金銭管理の上で非常に雑、ザルなケースが多々見られます。浪費が当たり前的な。FPなどの専門家の指導管理の上で財務管理を行えば、生活の質の向上も十分見込めるのに......といった事例。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 13
④食生活の上でもこれと同じ事が起きているケースが少なからずあることも予想されます。良く聞く話として、配偶者に家事一切を任せていて、離婚なり死別なりで一人になった人が、生活力ゼロ状態になる事例。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 13
⑤加えて。テレビや新聞報道で見られる、官公庁側のコメントは文面による公開言及では無いことが殆どで、裏付けが取れません。これまでの報道の所業を合わせ考えると、どれだけ本当に話の真意をすくい取っているかという懸念もありますね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 13
経験則や直に見聞きした話や、店舗現場での独自リサーチなどもあわせ、可処分所得が少ないと、どうしても主食に偏りがちになる。で、カロリーは充足される、むしろ平均より底上げされるけれど(食品当たりのカロリー摂取コスパとかのデータは機会があれば算出した上で記事にしたいな)、食生活は平たん化されるし、栄養成分に偏りが生じて不健康な状態にシフトしやすい。肥満体系にもなりやすい。アメリカ合衆国で肥満が増えているのは、油系のものが好きな性向に加え、これが一因と言われているぐらい。
他方、お金周りの管理もあわせ(先に家計簿云々としたのはこれがきっかけ)、食生活の面でも管理概念に乏しい人が多いのでは、との懸念がある。時間や費用の面でそこまで注力できないからってのも一因だけどね。果たしてすべてそれだけなんだろうかな、という疑問もある。金銭面での話でも、掘り下げられる範囲で深く掘り下げると、そろばん勘定の観点でも多分に問題があるのでは、という雰囲気が多分にあるんだけど、食生活でも似たようなケースはどれだけあるのかな、と。
まぁ、官公庁側のコメントについては最初に言及した通り。権限を越えて肩書付きでコメントは出しにくいよね、と。
この辺りの詳しいデータは、早ければ来年4月位の報告書、下手をすると12月のe-statへの詳細値のアップロード待ちとなる。その上で内容を吟味して精査する予定。以前触れた通り、多分に数字に影響する高齢層世帯の混じり方次第で、色々と新たな話も出てくる気はするんだけどね。
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