まあ、ピケティがこういうことを声高に言う人間だと分かったもんだからメディアはこの人を担ぐのをやめたんだろうがね pic.twitter.com/JY49CBLEun
— 四式戦闘機弁務官丙型 (@ki84type4) 2015, 12月 3
1ツイートで終了事案的なお話ではあるけれど。日本語化されて出版された著書が経済関連書籍としては結構お高めなのに加え、ムッチャ分厚く、登場した薄めの解説書はどうもその多くがつまみ食い&美味しい所取り的なもので本質をとらえたものがあまり無かった、さらに指摘の通りピケティ氏の主張の筋の部分として、社会や技術の進歩発展、労働市場の構造変化と共に、世代間格差が大きくなるため、その補てんをする必要があるって部分が、メディアにとってはあまり都合の良い話ではなかったのだろうな、と。
つまり、「若年層に社会リソースを重点展開することで、格差社会を是正すべきだ」的な話なのだけど、その為には限られたリソースの分配比率を変える必要があるわけで。当然現在重点配置されている高齢者が割を食うことに。高齢層が上位客であるケースが多い従来型メディアとしては、あまり面白くない......というか上客のへそを曲げられてしまいかねない。重点評価するわけにもいかない。社会運動のネタとして使っていた人達も、結局国会デモの内部構造と同じように、多分に高齢層がいるので、自らを傷めるような話を主張する人をお神輿にかつぐわけにもいかない、と。構造としては極めて理解しやすい次第。
⑦そして産業構造の変化や技術革新に伴い、高学歴でも「稼げる」職につきにくくなっている...というよりその類の職の数が減っていることは事実で。第一次・二次から第三次・四次産業の労働力需要のシフト。また同一次産業内でも効率化が進み、同じ成果を上げる際の労働力は減少中。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 4
⑧昔の田植えと今の田植えで、同じ面積を植える際に必要な人の数を想像すれば、あるいは同様の仕事をこなす際の事務職の作業ツールを考えれば。電卓や算盤からパソコン、スマホへ。電話も定時連絡からポケベル、そしてスマホへ。手作業の流れ作業からオートメーションの監視へ。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 4
⑨仕事が効率化・省能力(労力)化されれば、当然必要な人の数は減る。その分、成果物も増えるような施策がなされ、個々の人への報酬も増えますが、どうしても必要な人数は減ってくる。特に技術や経験が浅い若年層向けの仕事は奪われやすい。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 4
⑪そしてこの流れはさらに進む。少し前に話題に登った 日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に https://t.co/lcDUmzhWcZ や 10年後90%でなくなる仕事が発表されました https://t.co/nfRK6bkyRC が示唆するように。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 4
これは別件の話で用いたツイートなのでナンバリングが中途になっているけれど、今後はさらにこの傾向が推し進められることになる。若年層の立場が狭くなる。だからこそ、公的なレベルでサポートしなきゃならない。社会全体の中長期的な継続を見据えても、こちらを重視すべき。
該当動画は現在も閲覧できますね。10分ほど 日本人の心をつかむ ピケティの"格差論" https://t.co/XMUxZLO4cA
https://t.co/KSqCE0pF0u pic.twitter.com/gYvZ5UizSe
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 12月 4
幸いにも元のピケティ氏の映像は、配信元から今でも閲覧可能。全部で10分ほど。放送そのものは2月の話だけど、今でも観る価値は十分にある内容に違いない。
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