電車の中で「座れる」ことが一層高ポイントになる時代

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こうした有料で座れる通勤電車の導入は、ほかの鉄道会社でも予定されている。東武鉄道では、来年春から東上線で、朝の通勤時間帯に池袋方面に向かう"上り"で、乗車券のほかに410円払えば座れる電車の運行を始める予定。


鉄道各社の狙いについて、鉄道業界に詳しい株式会社ライトレールの阿部等社長は、「すでにJRなどで導入されている追加料金で座れる列車は、いずれも好調で、追加料金を払ってでも座りたい乗客のニーズに応え収益性を高めることが狙い」だという。さらに、「追加料金で必ず座れるようになれば、その沿線の魅力が向上するとともに、鉄道会社は満員電車解消のための設備投資ができるのでは」と話している。


電車通勤をしている人には、座れることが一つの重要な課題となる。壁に寄り掛かれば不可能ではないけれどリスクは高い一方で、座った状態なら寝ることもできるし、色々な作業に没頭することも可能となる。何より楽で良い。

で、必ず座れるようにするのには指定席をオーダーすれば良いのだけど、それに近い形で登場しているのが、今件の「必ず座れる」タイプの優先システム。車両の側壁に椅子が平行に並ぶタイプの通勤電車ではなく、近郊都市線などのような進行方向に向いたタイプ......というか、飛行機のような座席の車両で、紹介されている「モーニング・ウィング号」の例では、車両までの指定で人数を仕切り、座席数までしか発券しないことで「必ず座れる(場所までは指定できないけど)」を実現しているようだ。

座れることにこれまで以上の付加価値がついた、対価を支払っても座りたい人が増えているってのは、元記事にある「ゆっくり寝ていく」「ゆったり座れて、座り心地もいいので、睡眠もとれる」も大きな理由だけど、加えてノートパソコンやスマホ、タブレット型端末で作業ができる、色々と時間を有効に使えるってのもポイントが高い。これまでも寝れるって点ではメリットだったのだけど、スマホなどの操作が気軽に可能となるってのはポイントが高いよね。近郊線となると数十分、あるいは時間単位で時を過ごすのだから、より有効な使い方ができる。

座席の管理をしっかりと行い、乗車時のコントロールに気を付ければ、大きな設備投資もせずにサービスの導入ができるのもステキ。今後この類のサービスも増えてくるのだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月 9日 06:38に書いた記事です。

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