保育士不足と教員などの代替案と一次ソースと

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先日の【保育士不足の原因を再度資料などから確認していく】の後日談的な話。ネット上での話題のトリガーは、どうやらNHKの報道とか新聞記事の切り抜きの雰囲気があるのだけど、それらは厚労省で決まった、伝えた的なもので、具体的な資料名などの記載が無い。これでは一次ソースを確認できない。

っていうことで色々と調べていたところ、12月3日付でこんなプレスリリースが。一応リリースの形はとっているけれど、丸ごとこのまま投稿記事的な感じで、複数媒体で展開されており、これが火をつけた部分も結構ある。でもここにも「厚生労働省は2015年11月16日、認可保育所で幼稚園教諭や小学校教諭も保育士として配置ができるようにする方針を発表しました」とのみ。リンクは張ってない。調査対象母集団の特殊性があるから仕方がないとはいえ、調査対象数が200ってのはちょっとなぁ......ってのはともかく、元となった発表内容そのものが精査できないようでは困りもの。


で、ようやく見つけたのが、この厚労省の「保育士等確保対策検討会」。日付的にも一致する。資料そのものが分厚いので精査はまだしていない&この方面の専門家に任せたいところではあるのだけど、上記報道などをそのまま鵜呑みにしてしまうと、なんだか誘導されてしまいそうな感はある。ざっと中身に目を通しても、保育士の代替案には反対論とかも結構挙がってるし。

今回一次資料にたどりつくまでに非常に苦労したのは、報道各誌(紙)において「明らかになった」「発表した」としながらも、何をもってしてそれが明確化されたのかについては、明らかにしていなかったのが原因。以前も指摘されていた、そして当方も何度か突っ込んだ話だけど、報道各社は何らかの公的発表を元にした記事を展開する場合、いつ、どこから、どのような題名で発表されたリリースを元にしたのかを記述してほしい。ネット上の記事なら直接リンク。これがほとんどなされていない、「報道が伝えるものは全部正しいから一次ソースをたどるな」的意志が見え隠れしていて。

保育士周りに関しては、


この辺りの状況が出ている事案でもあるので(何しろ先の記事の通り、保育士資格がありながら、金銭的な問題で保育士になっていない人が相当数いる状況だから)、何とか今件の一次資料を読みたいところではあるのだけど......ね。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月 9日 07:49に書いた記事です。

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