「高額療養費制度」が無くなるとのガセ話とその実態と

| コメント(0)


数日来ソーシャルメディアやウェブ、ブログなどで話題に登っているネタの一つが、この「高額療養費制度が廃止されるのでは、政府はそれを計画している」的な話。この制度、要は条件を満たしていれば規定内の医療行為にかかるコストに関して、上限が設定され、それ以上は公金で返ってくるという公的保険的なもの。当方もかつて入院した時に、自分で色々と調べて申請し、お世話になったことがある。結構適用外のがあって驚いたけど。

で、それの廃止周りのデマ...というかガセ話については「また一部界隈の誤解、あるいはバッシングネタで火が付いた程度だから」と思っていたけれど、ちょっと大きくなってきた雰囲気なのと、それ絡みのまとめツイートが見つかったので、それと合わせて裏取りも含めて。

一部は単純な誤解、間違いでもあるようだけど、その一方で指摘の通り、いつもの火付け役による体制叩き的なもののネタとして使われた感。まぁ、病気+お金周りの話で、実際に関係する人には大きな問題だから、つい飛びついてしまうのは理解できるし、実体験も合わせ気持ちは共有できるのだけど、それをネタに使う筋合いの煽動にのってしまうのは、やっぱりアカンがな、と。

で、ここからは当方が掘った一次ソース。指摘されている通りで、全廃とかいう話じゃなく、仕切り分けを明確化して、高収入の人は制度で補完してもらう必要性は低いから、もっと負担してもらいましょうという感じ。株主優待制度で一律1株以上全員だったのが、1-9株と10-99株と100株以上に仕切り分けした、みたいな? しかも同様の施策はすでに直近では2015年1月から実施されているという実態。


まぁ、間違って解釈した人は仕方がないし、デマを意図的に流している人は腹を切って以下略ではあるけれど。報道界隈でも内情を理解していない上で記事にしている雰囲気が強いんだよね。だから良くわからない、理解できない記事での情報発信となるし、読み手も内容を正しく理解できるはずもなく、誤解が生じてしまうじ、インチキネタのターゲットにされやすくなる。


また社会福祉全般に言える事だけど、収入で仕切り分けするのではなく、資産も含めるべきってのは賛意しかない。実際、就業を終えた人の大部分は収入に加えて資産も合わせて生活費に充てているわけだから。お金に関するあれこれってのは、ひとりひとり、そして行政機関側ももう少し現実に合わせた形で対応しなきゃいけないんだけどね、ホント。

少なくとも低収入=生活が大変、とは限らないって実態は、色々な面で精査するべき話ではないかな、と。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年12月11日 07:05に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「道理で更新が無いと思ったら...「ぱれっとonline」サービス終了」です。

次の記事は「AppBankによる「元役員の業務上横領の疑い」との公知に関するあれこれ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30