素晴らしい汽車の模型を手に入れたぞ! pic.twitter.com/6EjBbQoWzo
— IORI (@IORI_koubou) 2015, 12月 11
すごい原始的な機関車と、馬車の車輪を付け替えただけの客車。
このタイプの客車欲しかったんだ pic.twitter.com/ZdaRxpnqal
— IORI (@IORI_koubou) 2015, 12月 11
ここでも何度か取り上げたように、当方はミニチュア系の模型が好きで、鉄道模型の類もかつては手につけていて、今でも色々と状況が回復すれば再びトライしてみたいジャンルの一つとして挙げている。で、その鉄道模型においては、新しいものよりも古いもの、小さなものが特に好き。レールバスとか銚子鉄道の凸型の機関車とか。
で、貨車や客車も大型のではなく、小型のものが好きなんだけど......ここまで古いものは造型としては見た事が無かった。そして造型を見て、あ、と気が付かされたことが。そうか、鉄道の貨車とか客車って、元々馬車の客車部分とかがベースだったんだ。なんか台風レベルの突風で、頭の奥底にあったもやもやが一気に晴れた感じ。
と言うわけで客車進化録。
1.まず以前から人の乗り物としてポピュラーだった馬車を改造。(左)
2.左右の御者台が不要な事に気づき、フレームを伸ばして馬車の車体を3つ纏めて乗せるようになる(右)
続く pic.twitter.com/sidVUzoaXs
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端っこの丸い部分も不要なのでは?作りにくいし。ということで馬車時代の丸みのある車体をやめ、四角くしてみる(右) pic.twitter.com/c9P4nqFfmw
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もうちょっと伸ばしてもイケることに気づき、馬車3台分から馬車5台分に客室区画を増やす。
だいぶ馴染みの形になりましたね pic.twitter.com/e2eC7JO4c5
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さらに調子に乗って1フレームにつき客室を10区画まで増やす。片側だけでドアが10箇所に pic.twitter.com/hwjDEo8KNs
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@IORI_koubou 一方そのころ、合理主義のアメリカではドアをいたずらに増やすような真似はせず、車内の馬車区画を廊下でブチ抜くことでドアを減らすことに成功 pic.twitter.com/UTt9oyD0iu
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@IORI_koubou
そのアメリカ客車を日本が取り入れ
↓
事故の度に客が串刺しになる木造車体に嫌気が差し鉄製に切り替え
↓
伸ばして
↓
鉄製の強度を生かして窓を広げ
↓
隣で知らない内に超進化していた電車の構造を採用して pic.twitter.com/9v5YVG0jQ9
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@IORI_koubou 客車は更なるステージへ...と思いきやいつの間にか電線と共に大増殖した電車に追いやられ、機関車と一緒に心中してしまいましたとさ。
おしまい
— IORI (@IORI_koubou) 2015, 12月 11
ちなみに客車の血筋自体は残ってます。
東海道線とかの電車にある、向かい合わせになってる4人席、あれはこの馬車客車の席配置の真ん中に廊下を付けたやつなんですね。
200年前の小さな客車の遺伝子は21世紀にもどっこい引き継がれてるのです pic.twitter.com/KteyG6lvlv
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列車が脱線する→ひっくり返って脆い木の車体が鉄のフレームと車輪に押しつぶされるor隣の客車のフレームが突っ込んでくる、で車体が割り箸みたいに粉微塵になって乗客にトドメを刺すケースが多発しまして
— IORI (@IORI_koubou) 2015, 12月 11
最初は鉄道馬車(ただし石炭貨車のみ)で、石炭貨車を牽くために機関車が作られ、その後客車が出来た...という流れだったはず
なので世界最古の客車は石炭貨車に椅子を載せただけのものだったりする
— IORI (@IORI_koubou) 2015, 12月 11
鉄道事故の写真は結構あって
https://t.co/smDbj2FSnR 鉄道物語
https://t.co/PXP7TGxqcL 鉄道災害記事. 自大正4至6年度
https://t.co/oaBt36UWgI 歴史写真. 大正6年1月號
— tamron (@tamrono157) 2015, 12月 11
模型を元にした客車の進化をたどるお話。非常に分かりやすく、じわりとくる。そして携わっていた人たちが、いかによりよい、より効率的な、より安全な輸送システムを創り上げようと、創意工夫を凝らしまくり続け、今の形になっていることを再確認させられる。そういや「レイルロード・タイクーン」でもゲーム開始直後はこんな感じの馬車みたいな車両だったっけ。
もちろん実際には進化過程はもっと分岐しているし複雑ではあるのだけど、ざっと状況を把握する上の簡略化ということで、非常に有益な話に違いない。
そしてますます鉄道への興味関心が沸いてくる話でもある。いいよねぇ、こういうのって。
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