食材の価格変動と消費税率と消費行動との関係の話

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消費税率の引き上げそのものは心境的にマイナスの要因を多分にもたらす(モチベーションの低下)のに加え、実商品の価格上昇が可処分所得を圧迫する。これは間違いないのだけど、先日の厚労省の「国民健康・栄養調査結果の概要」の特別調査部分の結果と絡んで、食材価格における変動やそれによる個人消費に影響が出るか否かという話。

実のところ、スーパーやコンビニなどで食材をちまちま調達していればわかるのだけど、インスタントや出来合い品、プライベートブランドなどの商品では無く、一次生産品の類では大きな価格変動が生じる。卵の価格高騰や、雨が降りすぎてキャベツの価格が大いに上がったって話は良く聞くよね。

当方も野菜の中ではピーマンをよく調達するのだけど、例えば100均でそれを買おうとすると、普通は1袋3つか4つ。サイズや産地は色々あるけど、あまり気にしない。で、相場が落ちてくると1袋に5つも入ってくる場合がある。一方で高騰すると1袋に小さなものが2つしか入っていないってこともあるんだな。100均では多くの商品が100円(税別)でまとめられるから、逆に数量が相場の物差しになって興味深い。


繰り返しになるけど、今件はあくまでも食材レベルでの話。パッケージ化されている加工食品は変動相場的なことはしない。価格は同じだけど日々ひと箱当たりのポッキーの本数が変化するとか、テレビを観ると「本日のポッキー相場・ひと箱あたり30本、前日比2本プラス」的なものは無い。まぁ、消費税率の引き上げの場合は、出来あい品の定価に支払い時に上乗せされるから分かるのだけど、食材ベースは、ねえ......。

あと、最後の方で小麦や乳製品が挙げられているけど、これもむしろ燃料費や原材料の価格変動によるところが大きい。で、利益を圧縮され、下手すりゃ赤が出るかも的な話になって、税率引き上げを大義名分にして価格を上げるため、税率が云々とイメージされてしまう次第。実際のところ、各企業の値上げの際のリリースを読めば、その辺りの事情は良くわかる。

先の「国民健康・栄養調査結果の概要」での話同様、雰囲気や感情論が先行している感が強いのだよね、ホント。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月16日 08:06に書いた記事です。

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