日銀の金融緩和・補完措置で乱高下した市場動向

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新たなETF買入枠設定3000億円(2016/04開始)、成長基盤強化支援資金供給拡充、貸出支援基金等延長、日銀適格担保拡充、長期国債買入平均残存期間長期化、J-REIT買入限度額引上げ。

日銀の金融政策決定会合で発表された、金融緩和政策の第三弾......ではなく第二弾の補完的対応の発表。これが出た直後は日銀の公式サイトがアクセスしにくい状況となったり、日経平均株価も爆上げしたのだけど、その後中身を精査したら大したことないじゃーん、的な話となり、かえって加速をつける形で下落。結局、一日の最高値と最安値との間で900円近い値幅ができるという、ジェットコースター的な展開となりもうした。


リーマンショック後の乱高下と比べればまだ大人しい感じではあるのだけど、やはり多分に、先物などをやっている人は億万長者化したり、退場を余儀なくされた人が出ているんだろうなあ、という上下ぶり。これは確かに心臓に悪い。

上げた後で失速したのは、要するに手立てとしては不十分だという失望の表れとの分析もあるけど、この辺りはどうなんだろうね。ドーピングと同じで絶え間ない投入をしていると、慣れが出てきてしまうってのもあるのかもしれない。まぁ年末でただでさえどたばたしている時に、突然第三弾を実施ってのも色々と問題があるのだろう。もっともEUでも先日似たようなパターンがあったので、ちょいと気になるところではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月19日 07:02に書いた記事です。

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