同時に表示させると危ないカモ?...鉄道の運行掲示板を映像で他所に流す仕組み、後日談

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先日の【時刻表示作るの面倒くさくね? 元々ホームにあるやつわざわざ別に作るの意味なさげだし。そして得られた結論】の後日談的な話。実のところ指摘の通りで、当方が使う西武池袋線の池袋駅でも、まさにその通りの仕組みが導入されている。改札口の時計を見て「間に合うかな」と思って改札を通り、目の前の電光掲示板に映し出されていた目当ての電車の表示が消えて「ああ、今出ちゃったのか」と思って階段を登ってみると、実はまだ出ていなくて目の前で扉が閉まり、二重に悔しい想いをしたことは何度となく。

理由もその通りで、実際の車両の動向と同じタイミングで表示させると、「まだ間に合うかも」と駆け足になり、事故が生じてしまうから。これは極めて正しい施策。ところが先の記事にあるように、ホーム上での運行掲示板をそのまま映像で流すと、それが出来なくなる。何しろリアルタイムで表示しているのだから。

数分遅らせて表示させる仕組みは無くはないけれど、単に映像を転送するよりは多分にコストがかかる。それに今件で必要とされているのは「遅らせる」では無く「早めに表示させる」のであり、それはタイムマシンでも無ければ不可能。ならば周辺の電光掲示板を早めに表示させ、遅らせたタイミングで実際にホームに映像として表示させれば、あるいは別のコントロールセンターか何かで電光掲示板を表示させ、そこからの映像をホームや他の場所に「適度な時間で」流せば......ということになるのだけど、そもそも今件は「元々ホームに存在する運行掲示板を流用し、低コストで他の場所へも情報を提供する」のが目的なので、システムを新設したりややこしい仕組みを導入したのでは、本末転倒になる。

この辺りは色々と割り切るしかないのかもしれないけど、何かコロンブスの卵をもう一度テーブルに突き刺すような形の発想が、今後出てくるかもしれないと期待しておこう。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月22日 07:03に書いた記事です。

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