大型店舗の進出や高齢化が原因、だけとは限らない「シャッター街」の分析

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デパートやスーパーのような大型の小売店では無く、八百屋や本屋、雑貨屋、肉屋のような特定カテゴリの商品を取り扱う個人経営、あるいは小規模経営の小売店や、それが集まった商店街。昨今ではこれらの商店街や個人店舗が閉店し、シャッターを下ろすところが相次ぎ、そのような様相が相次ぐ「かつての」商店街を指して「シャッター街」と評することがある。

当方も出先でそのような情景は何度か目にしているし、通常の行動領域内でも閉店してシャッターを閉めたままの店舗も複数見受けることができる。ただ、その類の元店舗って、店主の住居が併設・隣接しているのだけど引っ越した様子は無いし、むしろ併設している自前の住宅を拡張してアパート経営を始めるところも出ている。

以前からイメージしていた「大規模店舗に客を取られて採算が取れなくなって仕方なく閉店」「お金周りに窮している」的なイメージと合わないケースが多いよな......という想いは以前からあったのだけど。これを読んで色々と納得する部分が。

実際に採算が取れなくて閉店せざるを得ない、経済的に困窮している事例も多いだろう。しかし同時に、ある程度の私財を確保し、楽隠居、あるいは高齢ニート化できる環境が整ったので、加えて商売自身が少々辛くなってきたかな的なところがあるので、良い機会だから閉めてしまおう的なケースが多々あるとの話。なるほど、自分の疑問は単なる想い過ごしってわけでもなかったのか。方向性は随分と違うけれど、空き家をそのまま放置しているのと似たような部分もあるのかな。

他にも個人経営の店舗がシャッターを閉めるようになった自由として、「店主が病気で、療養で」というのもある。当方も複数事例でその貼り紙を目にしたことがある。営業の継続性云々よりも、店主個人の考えでってところが大きいのだろうな(個人医師とかなら当人が病気になったのなら仕方がないけど)。

個人経営の店舗の実情、シャッター街化。All or Nothingで無いことはもちろんだけど、これまでのイメージを少々上書き修正する必要がありそうだ。

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このページは、不破雷蔵が2015年12月31日 06:27に書いた記事です。

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