「続きを読む」的な感じで長文叩き込み回避措置は検討されるも、ツイッターで文字制限を1万文字に変更との報道再び

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Twitterがツイートに課している140字の文字数制限を緩和し、1万字に変更することを計画しています。米Re/codeが複数の関係者の話として報じています。


それによると、Twitter社は従来の140字制限より長いツイートが可能となる新仕様を2016年3月末に向けて開発中で、その制限字数は1万字を検討しているといいます。また、現在開発中の仕様では、タイムライン上で閲覧できるツイートは従来通りの140字までで、ツイートをクリックすると続きを読めるようなデザインが採用されているようです。


ツイッターにおける1ツイートあたりの文字数制限の緩和は昨年9月末に一度報じられ、その時にも結構な話題に登った。まぁ、実証実験をしたり、色々と幹部の「考え中」「内部試験中」的な話や、関係者とされる人達の妄言も混じっているので、どれが正しいのかは五里霧中なところがあるけれど。

他方今件では「1万文字」との具体的な文字数が出てきたところで、少々信ぴょう性が出てきた。なぜならダイレクトメッセージはすでに1万文字の上限に緩和されており、同じようなロジックが流用できることは容易に想像可能だから。

以前の時には「上位互換の有料クライアントを用意し、そこからのアクセスのみ1万文字までのツイートができる」「普通のクライアントなどでは140文字までしか見えない従来の表示仕様に変わりは無く、それ以上の文字数では「続きを読む」」で読めるようにする、的な想像をしたのだけれど、今回報道の限りでは1万文字は全開放、表示は通常140文字までは変わらず、それ以上は「続きを読む」的な様式に云々とある。

元々ツイッターが上限140文字なのは、構想時に参考にしたのがSMS(ショートメッセージサービス)で、それの文字数制限160文字と深いかかわりがある。160-140=20文字は名前用。つまりSMSのつなぎ合わせ的なものが基本仕様だったわけだ。で、このSMS一回分ってのは、パッと見で一読でき、意図を伝えるのにはほどほどの分量であることも知られている。似たような話では「記事タイトルは13文字前後がベスト」ってのと同じ。

昨今では先日伝えたように、スマホの普及や情報の過度な量の創生配信に伴い、「いかに短くまとめることができるかが、これまで以上に重要になってくる時代」になりつつある。それと逆行する形で、「続きを読む」云々の仕様があったとしても(これ、記事原文の解釈次第では、「タイムライン上の表示は140文字までで今までと変わらず」「個別ツイートのみを表示させると全文が表示」にも読めるね)、文字量を増やすってのは、単なるスペック厨と同じワナに陥っていないかな......という気はする。

そもそも論として、1万文字上限じゃ、ツイートでも何でもない。それこそ寿限無のようなスパムを続々タイムライン上に流されかねない。


こんな懸念も当然生じ得る。エセ医学、エセ科学、その他諸々。

電子メールと同じで、だったら読むのを止めよう的な流れとなり、「続きを読む」はほとんどクリックされなくなるので、長文の存在意義が無くなり、トラフィックと管理費用の無駄になる。まぁ、プロモーションを行う筋からは大量の広告文を載せられるメリットがある......ように見えるけど、周知されなければ意味は無いのと同じ。

まぁ、この類の話は内部的に「やっぱやーめた」とちゃぶ台返しをされることも多々あるので、もやもやと妄想を巡らせながら、生暖かい目で確定報を待つのが良いのかな。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月 6日 08:03に書いた記事です。

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