「要約」と「整理」と「裏付け」と「解説」はあっていいと思うんだけど、「記者の結論」を先頭に立たせたらそれはもうジャーナリズムじゃなくてアジテーションだからねえ。
QT @Rogue_Monk: いい加減に
ジャーナリストとは、右の情報を左に動かすだけの仕事
と理解して欲し
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
先日の【正式発表前にマイナス金利の話を漏らして「報道」し、ドヤ顔されても困るのですが】に連なるお話。ジャーナリストに求められているものって何だろうか、本来なんだったのだろうか的な話を一つの切り口としてまとめたらこんな感じになったよ、というもの。以前から何度か触れている、プレスとオピニオンがごちゃごちゃになったらいけない、プレスはプレス、オピニオンはオピニオンでちゃんと分けねばならないし(そうでないと、記者側の意見を事実として視聴者が受け取ってしまう。記者としてはその方が便益は多いし、むしろそれを求めている界隈もあるのだけど)、その上でジャーナリストは多分にその前者、プレスである必要がというもの。後者の場合はその旨を明記しなきゃならない。論説委員がニュースキャスターのように、事実報道を語るかのように自論を述べていたのでは、まったくもってお話にならないということ。
ジャーナリストは「事実を伝える」のが一義的な立場にある職種のはずなんだけど、その「事実」の中に、語り手や所属機関における思惑がフィルタリングされてしまい、「真実を伝える」になっている気がする。事実は一つしかないけれど、真実は人の数だけ存在する。例のアレだ。
ジャーナリストに期待されるのは、
1)正確(justiceではなくpreciseのほう)な一次情報に基づく
2)要点の簡潔な要約
3)記者の誘導したい結論を見出しにしないこと
4)読者が記事を二次的に検証可能な環境の整備
5)情緒的修飾詞とミスリードの排除
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
でも、実際に行われている現実のジャーナリストwの振る舞いは、
a)正確な情報より正義の情報を選択
b)記者に都合のいい点だけを抽出し不都合な点は無視
c)記者の誘導したい結論を見出しにする
d)公開済み記事は2週間程で閲覧終了、掲載期間中も元ネタは秘匿
e)小説のようにミスリード
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
もちろんこれは一つの切り口で、そしてすべての現状におけるジャーナリストに当てはまる訳ではないけれど、昨今報道関連で問題視されている挙動などでは、結構な割合で該当するような気がする。
これで信頼を得ようってのは無理があるんじゃないかと思う。https://t.co/icr6Igil71https://t.co/c6zCXKfZnb
【劣化】ジャーナリストの発狂と価値喪失について【自称】https://t.co/tm0D2ePTGC
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
【情報過多】「ボクの彼女は発達障害」と「マスコミの情報処理能力の劣化」の接点【選択肢の簡易化】https://t.co/2atWvzfNkm
【アンチ・マスコミ】 マスコミは顧客の需要に応えるビジネスだよね 【ペンを持った幇間】https://t.co/2RUsc9GLY6
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
再掲】
【たかが失言】 「たかが油」を巡る失言批判の構造について 【議論を呼びそうだ】https://t.co/V1CnLvigLq
azukiglg さん連続Tweet:そもそも「説明不足」とはどういうことなのか?https://t.co/VFfTwtQ3wL
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
再掲】
【批判】それでも朝日新聞を庇いたい人達の気持ちと朝日の改革がうまくいかない理由について【擁護】https://t.co/Q2G0SZ4fDp
【記事の在り方】新聞記事の読み方と記者の行く末について【記者の在り方】https://t.co/Ka63ncEzDZ
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
再掲】
【劣化】ジャーナリストの発狂と価値喪失について【自称】https://t.co/tm0D2ePTGC
「マスメディアの掣肘」は誰が行うかhttps://t.co/Qof9XXcvKs
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再掲】
「報道機関は放送アーカイブを作るべき」を考えるhttps://t.co/M3Gj48PIjy
【痴漢が逃げた?】痴漢疑惑と電車接触の記事を巡るリテラシー演習【痴漢疑惑から逃げた?】https://t.co/OPZ8mADv8E
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
再掲】
【分業化社会から】分業化社会と民主主義と報道とSNSとニコ生を貫通するお話【ネット中継まで】https://t.co/v1cnIVRyTU
— 加藤AZUKI【「超」怖い話 申】 (@azukiglg) 2016, 1月 30
これらはアズキ先生のジャーナリズム界隈に関する言及のまとめのまとめ。一つ一つ読み解くことで、現在の問題点が色々と垣間見えてくる気がする。複数のまとめの中でダブって語られている点が、要は複数の視点で見ても問題となる部分であり、重要な要素であるってこと。
まぁ、先日の日経新聞におけるお漏らし正当化問題は別にしても、「ダイコー、スマップ、甘利議員。女性の壁に、安保法」と、語呂合わせの良い、報道・ジャーナリストの立ち位置、存在意義を再確認させられる、現状における実情を思い知らされる事案が山ほどでてきてるからねえ。朝日新聞の「2つの吉田問題」は別格としても。
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