インタラクティブなものはコピーが困難なメディアだったけど、AIやVRは、インタラクティブな体験を複製、配布可能とする技術なのかもしれない。
— 稲見昌彦 Masahiko Inami (@drinami) 2016, 1月 11
インタラクティブのって直訳すると双方向性。テレビのように一方通行では無く、チャットのように送り手と受け手が同一体になること。受け手でもあるし送り手でもある。報道をはじめとした情報配信の界隈において、これが容易にできるようになったのは、社会構造においては画期的な話。そしてそれを可能にしたのがインターネットの普及。ただこれは概念レベルの話であり、メディアが云々というのは少々軸が別の話かもしれない。いわばフローの話だから
他方、AIやVRはストックの話にもなりうる。指摘されている通り、いずれもデータ化されて、容易に複製でき、インターネット経由で配布できるのが強み。レシピがあれば大体同じようなものが作れ、その再現をするための端末が超高性能、的な(この「再現端末が高性能」がポイント)。
結局、文章データをプリンタに出力するのと同じようなものですね。データの転送と転送先での再現機器があれば。3Dプリンタが好例です(°ω°)
https://t.co/GPt1xnl5W5
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 1月 11
@Fuwarin 3Dスキャナと3Dプリンタはある種の瞬間物質移送器ですね。
— 稲見昌彦 Masahiko Inami (@drinami) 2016, 1月 11
この辺りの概念というか感覚は、結局プリンターと同じ。年賀状作成サイトでデザインを選択すれば、好きなデザインを誰もが自由に作れて、同じような年賀状を作成できる。素材があればコピーはどこにいてでも作れるのは、瞬間物質移送器に他ならず(SFに出てくるそれ系のも、基本はその概念であることが多い)。でも手元のプリンタ次第で出力結果が違ってくる。カラーでデータを作っても、モノクロプリンタでは、年賀状はモノクロしか出来ないよね。
@drinami スタートレックの「レプリケーター」を想起させます。昔からの概念にようやく技術が追い付き始めた感じでドキワク感がたまりません(*・ω・)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 1月 11
この辺は以前3Dプリンタ関連の話で言及した記憶もあるのだけど、結局AIやVRの方向性のいきつく先の一つに、スタートレックの「レプリケーター」があるのかな、と。万能の汎用品作成物で、3Dプリンタの超発展版みたいな感じ。データがあれば何でも作れるけど、あくまでも汎用品レベルのものしか作れないので、貧困解消にはなるけれど、匠の技はより重宝されるようになる。ファンタジー系RPGなら、誰もが容易にロングソードを持てるようになるけれど、工芸品的な切れ味を持つ鍛冶の達人の作品は、一層レアになり価値が上がるような感じ。
こんな感じになるといいな、こういうことができるんじゃないかな。技術がそこまで到達していないので、概念レベルでしか、物語の中でしか存在できなかったものが、少しずつ手が届きそうになる。チャールズ・バベッジ氏と解析機関の話のようで、とても興味深い。
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