面白いぐらいに某松ジャンルで意図的な炎上発言をしているアカウントが
「数日前に取ったアカウント」→「最初の数ツイートは普通の発言」→「しかし突然炎上発言」→「何故か某まとめブログが直ぐにピンポイントでその発言を取り上げて記事にしている」
という流れを朝から見たので笑いながら通報。
— キュアカイシャイン小鳥遊 (@taka_nashi) 2016, 1月 6
先日見た
「ワザと流行りのジャンルで炎上発言をしてその発言を拡散させ、燃え盛っている時にタイミング良くまとめブログがその発言を取り上げ記事にして、閲覧数を稼ぐ事を協力する業者が居る」
という発言が少し現実味を帯びてきた。
怪しいアカウントは通報だ。数クリックで簡単に出来るぞ。
— キュアカイシャイン小鳥遊 (@taka_nashi) 2016, 1月 6
これは以前から何度となく指摘され、某ふたば掲示板でも繰り返し論議されている話の一つでもあり、いつか時間があれば本格的リサーチをしてみたいネタの一つではあるもの。ツイッターはアカウントが取得しやすく、情報を容易に掲載しやすいことから、昨今ではかつてのプラットフォームとして用いられていたブログよりも容易に使われる傾向があるようだ。ブログでもそれ系の「火付け、燃料用ブログ」が何か所か確認されているけどね。
手法としては大よそ指摘の通り。火が付きやすい場所に第三者を装って火をつけ、その火をまとめサイトが抽出して記事にして大いに広げる。マッチポンプという言葉そのもの。あるいは放火犯が自ら消火活動に活躍して、表彰を受けるみたいな。新聞における「読者の声」もゴホゴホ(この場合は「都合の良い読者」を選ぶ、という視点の方が近いかな)。
「業者」云々は指摘では特定はしていないけれど、それこそ上場企業ですらもネット上のプロモーションの一環としてさまざまな炎上対策(炎上しそうになったら話題をそらさせる)やら不特定多数に該当商品の事を語らせる手法をビジネスとして公知しているぐらいだから、ページビューを稼ぐために火が付きやすい対象に片っぱしから定期的に火をつけて「回転させる」のを生業とする業者が居ても不思議では無い。アマゾンや楽天などで良く見かける、異様なまでの評価の高さを持つ、質の悪い商品において、該当コメントの記述者をたどると......的なものとパターンは同じ。
ネット上であろうとリアルであろうと、ガセやデマで人心を惑わせるのが不毛で不誠実であることに違いは無く。さらに、
@Fuwarin ウィキペディアでも問題になっている、出典ロンダリングみたいなもんですよね。
ソースをたどり続ける労力を割かない限り、防ぎようがない......
— 弥八郎 (@ya8low) 2016, 1月 7
でも指摘されているけれど、やらかす方が利潤を得るばかりで、それを追求するにしてもほとんど何のメリットもないことから、事実上野放しになってしまうのが現状。【「嘘をつくのは低コスト、嘘を検証するのは高コスト」非対称性の宇宙大原則】で言及されていることと構造は同じ。
年末年始好例の福袋で、また今年度も買占めと転売に絡んだ問題が多数事案として発生している。過去なら「こんな話があったよ」との情報がぽつぽつと出る程度で終わる、良くてブログで語られる、無記名掲示板で言及される程度で済んだのだけど、昨今ではソーシャルメディアで写真付きで語られ、それが内容次第であっという間に不特定多数に広まるため、これまでとは状況がやや変わりつつある。
そのような事案が存在し、購入機会に対する比率がどれほどのものかはさておき、絶対数としてはそれなりに存在することが認識されるようになった。加えて、その対象商品が多数同時期に(場合によっては同一人物によって)各種オークションに絶賛転売中との状況証拠も持ち上がり、その実情の確からしさを分厚いものとしていく。
転売、利ザヤ稼ぎ、せどり的なもの。それ自身は商取引の一環で、何の問題も無い(法的に免許が必要なものならともかく)。昨今「転売ヤー」云々として問題視されているのは、上記の通り、本来不特定多数向けの供給であったものが、その取得機会について、多数の人が奪われ、特定少数が独占してしまうことにある。
自分には関係ないから別にいい。それも一理ある。ただ、このような状況が繰り返されると、正しい情報とガセ情報がごちゃごちゃになり、精査をする際に非常に邪魔になるし、普通の人が「ごちゃごちゃで分からないのなら全部信じない」的な方向に走ってしまい、結局正しい話をしている人まで損をする構図となる。莫迦を見るのは正直者ばかりなり、的な。そのような状況は避けたいのだけどねえ......。
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