たち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む (中納言行平(16番)『古今集』離別・365) https://t.co/bBQAnNFas7 「別れた人や動物が戻って来るように」と願掛けをする時に使われる有名な歌」 pic.twitter.com/fExHgU9iad
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 1月 9
先日公式リツイートで見かけた、失せ猫が戻ってくるというおまじない。「幾とせきかば 年きかば いなばの山の 峰におる」なるもの。いわゆるパクツイ系アカウントだったので引用は避けるけれど、画像そのもので検索してもマスターは見つからず。文言は解読できるので、検索したところ見つかったのが、この古今集の一句「たち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」。
説明によると「ユーモアエッセイの名手、内田百間氏」の本に「ノラや」があり、そこでこの句が用いられていたとのこと......ってアマゾンに収録されているな、この本。
で、興味深いのは、公式リツイートで伝わってきた言い回しと、古今集のものとでは、似たような雰囲気はあるのだけど、端々で表現が変わっていること。あるいは「ノラや」ではそちらの表現だったのかもしれないけれど、ならばその旨が上記引用先やその他のサイトに記載があってもおかしくないのだけど、それすらも無い。
どうも民間伝承の類、伝聞における伝言ゲーム的な感じで、少しずつ内容が変わっていったと考えるのが良さげ。大よそ内容的には一致しているのだけど、表現は随分と変わっている。キーワードが類似しているので、かろうじて元ネタを探り当てることができたのだけど。
猫に対する人の想いは変わらないけれど、言葉の変遷の一端を知れたようで、興味深い話には違いない。
「もっけ」というマンガ(アニメにもなった)でも見かけましたね。
ttp://blogs.yahoo.co.jp/chihaya1023/31190786.html
物の怪を見ることが出来る姉と、物の怪は見えないけどそういうものに憑かれやすい妹の日常話ですが、
妖怪ウォッチとかが流行るずっと前だったので、いまいちな結果で残念(笑