ふるさと納税の盛況ぶりが相次ぎ報じられて

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昨年12月にふるさと納税の返礼品を230品に増加した大洗町で、本年度の寄付金が急増している。昨年度は約763万円(202件)にとどまっていたが、本年度は12月の1カ月間だけで1億6千万円を超える申し込みが舞い込んだ。

一つ目は名産品の果物に注目が集まり、二つ目は「ガルパン」の特別アイテムを加えたら人気が殺到し、ふるさと納税額が急増したという話。便乗とか考えが安直などの否定的な意見もあるけれど、元々このふるさと納税ってのは寄付行為なのだから、その寄付のお返しに地域をもっと知ってもらい、あるいはリピーター的な存在になってもらうための、現地での特産、有名な商品を提供することは、何ら不思議なものではなく、あくどい話でも無い。株主優待みたいなものだ。

寄付行為って言葉に首を傾げるかもしれない。「納税」って言葉があるのでちょいと誤解しがちだけど、ふるさと納税ってのは本来寄付行為でしかない。その寄付金から2000円(自己負担分)を除いた額が、所得税や住民税から控除される。まぁ、上限はあるけれど。

原則、確定申告をしなければこの特典は受けられない、つまり寄付しっぱなしだったのだけど、2015年4月からは確定申告を普通はしない給与所得者などにおいて、寄付先の自治体が5団体以下なら、各自治体に申請することで確定申告はしなくても良い「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が始まっている。まぁこれも便宜性向上のためのワンステップ(【ふるさと納税の概要(総務省)】)。

先日【現代風パトロンシステムみたいな「Enty」という仕組み】でも触れたのだけど、このふるさと納税のような仕組みを、もっと広域に拡大してほしいなというのが当方の願いでもある。直接税控除は仕組みの上で難しいけれど、せめて経費計上できるようになるとか、ね。そうすれば、個人も企業体も、もっと積極的にふるさと納税以外の寄付行為や、Entyのようなサポート的なシステムに積極的になるんじゃないかな。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月11日 08:20に書いた記事です。

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