原油価格が下がっているので「石油王」なる言葉の価値観も結構下落してるのだろうなあと思うと、「600万ドルの男」も今では10式戦車1台分より安くなったよね、とか。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 1月 15
【原油】29.80 (1㍑=22.00円) pic.twitter.com/IcbqlqA7D7 https://t.co/8PxLnwso0Z
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先日の記事の時には自前のスクリーンショットを撮るのができなかったけど、今回はちゃんとWTIが30ドル割れを引き起こした際の記念画像を撮ることができた......なんて戯言はともかく。アメリカ合衆国のシェールオイルの供給拡大、中国の景況感の後退に伴う需要減退、石油生産輸出国の生産量拡大などで、需給関係は大いに供給過多となり、原油価格はじわりと下げ続けている。つい先日まで40ドル割れはありやなしや的な話だったのが、今では30ドル割れ。
まあ30ドルが割れれば、さらに30ドル以上は下げることが無いのである意味安心だけど。でもその分産油・石油輸出国のお財布事情が怪しくなるわけで、挙動も結構物騒な事に。みんなビンボが悪いんや、的な。
ただ、これにつられて株価もダダ下がり。当方も定期売買ルートでは大発会でいくつか調達したので、それらの銘柄は目も当てられない状態。いずれにせよ年末までは売らないからいいのだけど、評価損が増えていくのは健康に悪い。
それはともかく。記事タイトルにもあるように、事あるごとに「お金持ち」「夢の存在」的代名詞として使われる「石油王」。桁違いの私財を持ち、漫画に出てくるようなお金の使い方を実際にしている人がいるとなれば、憧れの対象になるのは理解できる。元々桁が違うのだから、原油価格がそれなりに下がったとしても、王を名乗れるぐらいの私財持ちには違いないのだろうけど。やはり何だか結構値引き感が生じてしまい、色々と複雑な感じ。
金額を題材にしたネタといえば、世界的には「600万ドルの男」なるものが結構有名。実際の作品はほとんど見た事が無く、調べた限りでは1970年代の作品のようなんだけど、当時のレートと比べれば大よそ二分の一から三分の一。さらに物価を考えると四分の一ぐらいの価値になっているのではないかな。そして上記の通り、陸上自衛隊の10式戦車と比べると、それよりも安い(開発費を除くと単価は10億円近く)。なんだか途端におチープな感じ。
世の中の流れを改めて認識できる例えとしては面白いけれど、一種のむなしさを同時に覚えるのはなんでだろう(笑)。
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