ツイートは「つぶやき」と翻訳されていますが、仕組みの上ではブログの書込みと同じ。つまり不特定多数に向けての公言と何ら変わりはありません。独り言みたいなものだから、との言い訳は通用しないのです。ご注意あれ。「王様の耳はロバの耳」を語りたいのなら、穴を掘ってそこに向けて語りましょう。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 1月 19
これは何度か繰り返している話ではあるのだけど。ツイッターやFacebookにおける書き込みを、単なる独り言、あるいは身内の間にのみ話している戯言的な認識をして、何かあった時に「そんな風には思っていなかった」「そのつもりでツイートしたのではない」とする弁明を毎日のように見聞きする。インターネットそのものの概念の把握が不十分なのか、自分の中の思惑的な意識と、それを具象化した上での公知との境い目が曖昧になっているのか。
要はツイートや書き込みが、自分の頭の中だけの考えによるもの的な誤認を、どこか心の奥底でしているとの考え方。本当にそれをしたいのなら、ワープロソフト上に書き込みをしてセーブし、日記的に保全すればよいだけの話なのだけど、同時に心に存在する自己顕示欲や気持ちの共有を求める部分が、ネット上への展開を後押ししてしまう。
本当に独り言をネット上で行いたい、でも自分の端末のファイルの中だけでは何だか物足りない、むなしさを覚える。だったら「ロバの耳」の童話のように、王様の耳はロバの耳を語る穴を掘って、そこに向けて語れば良い......ってネット上に穴を掘るってどうすりゃいいのか。
そういうウェブサービスあります。
王様の耳はロバの耳
https://t.co/Jl4BeWVMbT https://t.co/CUTvyPjtwG
— 小比良 和威(マップス普及委員会) (@ohira_y) 2016, 1月 19
王様の耳はロバの耳 https://t.co/QnRLk4vj4D 入力して送信するだけのサービス。内容を受領するけど、返事もしないし公開もしない。ただ「読むよ」というもの。反応の無い懺悔部屋みたいな感じかしら。 pic.twitter.com/boSY1pgtGo
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 1月 20
まさに名前そのままのサービス(?)が実在した。入力フォームに語りたいことを入力して送信するだけ。入力された内容は管理人にメールされ読まれるけれど、返事が来ることはなく、公開されることも無い。つまり「インターネット上で入力して送信した」ことを実行でき、さらにそれ以上の反応に関する心配をする必要は無い。まさに「ロバの耳」を語る穴。
まぁ、実際には入力フォームが暗号化されていないので漏えいリスクはゼロではないのだけど、面白いサービスには違いない。どれだけスパムやいたずら、悪質な嫌がらせ的なものが来ているのか、日々の愚痴や懺悔内容が投げ込まれているのか、興味深いものではあるのだけど......サービスの特性上、それを知るのはロバさん自身だけ。
当方の本家サイトの旧サイトにも問い合わせのメールフォームはあるけれど、やはり海外からのスパムメールでごっちゃになっていることを考えると......世の中「王様の耳はロバの耳」以上にスパムが多いのだな、という感はある。
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