一日の歩行時間が短い人は糖尿病のリスクが底上げ、という話

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1日の歩行時間が最も少ない「30分未満」(4005人)は、最も多い「2時間以上」(1万807人)に比べ、糖尿病のリスクが1・23倍高かった。「30分~1時間未満」と「1~2時間未満」でも「2時間以上」とあまり変わらなかったが、どのくらい歩けばリスクが下がるかは明確にはわからなかったという。

国立がん研究センターの一次リリースも合わせて。この類の話で注意しなければならないのは、直接の因果関係ではなく、相関関係までしか調査結果からは導けないってこと。容易に因果関係も想起できるけどね。今件ならば運動していない人は糖尿病でもあった人の割合が高かったって事実までは明らかにできているけれど、歩行をしていない人は糖尿病に成りやすい直接の関係があるとは限らない。歩行をしていない人は甘いものを食べる機会が多いのかもしれないし、食生活がルーズなのかもしれない。単なる歩行だけでは無く、運動全般に連動しているのかもしれない。

つまり歩行時間が長い人は必然的に体を動かす機会も多いので、怠惰な生活とはかけ離れている可能性が高く、糖尿病にもなりにくいのでは......という感じ。リリースや記事でも指摘されているけど、歩けば糖尿病リスクが減るわけでは無い。歩きも含めた体を積極的に動かせば、健康体になりやすく、糖尿病リスクも減退するかもね、位の感じで覚えおくと良い。

まぁ、ちょっと前に話題に登った「朝食を食べると頭が良くなる」ってのと同じ。朝食が直接学力に結びつくというよりは、朝食をとるような規則正しい生活リズムをこなせる几帳面さがあれば、勉学にも相応に励んでいるだろうから、学力も高めに出やすい、的な。無論体験談というか経験則として、朝食を抜くと力が出ないような感じになって、午前中は腑抜けになるといか、集中力が欠けるので、同じ勉強時間でも学力に差は出るかもなあ、というのもあるのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月22日 07:05に書いた記事です。

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