心理学的に人はスキルより努力に対価を払いたいと思うように出来てるから、そつなくこなすと評価されないって教授が言ってたけど重要すぎる。相手に意識させることなく、さり気なく努力してるアピールをすることこそが出世の力。
— やっくん (@rakynet) 2016, 1月 24
この考えはUI設計にも重要で、例えば何かを解析するようなシステムを作ったときに、無味にレスポンスを返すのではなく、すごく大変なことをやってるアピールをするようなローディング画面を挟むことでユーザーは対価を払いたいと思うようになる。
— やっくん (@rakynet) 2016, 1月 24
ソースはNHKの白熱教室とのことで、そこからさらに一次ソースを掘り起こすのは宿題とするけれど、非常に納得のいく話で、ああそういうことかと朝から頷きまくりで首が痛い。効率的作業よりも「仕事をしている」というアピールが重要視されるように見え、残業の多さと非効率性の高さが問題視されている日本では、特にこの傾向が強いのではないかなという感もある。その意味では日本の非生産性(といわれているもの)は、心理面での人情あふれるところから来ているのかなあ、という話にまでつながる。検証ネタとしては面白そう。
UI設計周りも、経験則も合わせて物凄い納得がいく。色々とデータを積み上げて確率計算を行い、その結果として表示されるものと、サイコロを数個振って出た答えと、表示される内容が同じであれば、評価も同じようにされてしまいかねない。無論ロジックが違えば結果は違ってくるのだけどね。
例えば(というか昔実際にやったことだけど)、学校の文化祭で占いのサービスをパソコンで打ち出す際に、色々とデータ(生年月日やら血液型やら名前やら居住所的なもの)を入力させるのだけど、結果は乱数(文字数の回数だけサイコロを振るとか)でしかなくても、ちゃんと占ったように見えてしまう。入力直後に結果を表示するのではなく、何らかの動きと共に「計算中」的なメッセージを出せば、さらに確証してもらえる度合いは高まる。
これ、また逆も同様で、長時間に渡る作業が行われている際に、その進捗が分からないと物凄く不安になる。ウィンドウズアップデートとか、ファイルの大量コピーとか、バックアップが良い例。何ファイルまで終わった、何%まで終了したとのメッセージと、少しずつ動いていく進捗状況のバー。これが無く、単に「しばらくお待ちください」だけだと、無茶苦茶心配。止まっているのでは? とか思ってしまう。
多くの人にはトリビア的な話かもしれないけれど、知っておいて損な話では無いのに違いない。まぁ、効率の上では無駄なものを作り出しがちな話ではあるのだけどね。
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