おもちのノドへの詰まりと高齢者のリスク拡大と「小さく刻めば大丈夫、ではない」実情と

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正月になると毎年一定数が発生する、とりわけ高齢者に多い、のどへのお餅の詰まりによる窒息事案。本家サイトでも【東京消防庁、高齢者などのお餅(もち)窒息事故に対し注意喚起(2015年)(最新)】にあるように東京消防庁の広報資料を基に情報をアップデートしたり、以前は【「こんにゃくゼリーの窒息、重症率85%」は本当か、適切な表現なのか】の通りこんにゃくゼリー絡みで精査したこともあって、上記の引用内容については興味深い話だなあ、というのが第一印象。特に、細かく切り刻んでも中で固まってしまうってのは、まさに「その発想は無かったわ」的な。

ただ、これってどこまで裏付けが取れているのか、専門家や公的機関による説明があるのか、ちょっと調べる必要がある。


......ということで探りを入れたところ確認できたのが、3年前に消費者庁が公知した、高齢者の餅による窒息事故に関する注意喚起。単なるデータの開示や注意事項の列挙に留まらず、専門家の知見まで用意されている。これは非常に役に立つ。

先に引用したツイートのイラストは、ぶっちゃけるとオーバーに過ぎる部分があるかもしれない。ただ、体内に入ると温度が下がるのでくっつきやすくなり、細かく刻んでも再結合してしまうってのは、目から鱗。それじゃ刻んだだけでは何の意味も無い。

ってことで、「朝は最初から餅は食わない」「小さくするだけでなく良くかんで、水分を十分取りながら」「飲み込んでから次の一口を」などの注意事項は要チェック。というよりは、消費者庁のリリースは全文を一読する必要があるな、これ。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月26日 08:00に書いた記事です。

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