これを意外だと思う人間は内なるジェンダーバイアスと先入観を反省すべし。
— 藤田直哉@『地域アート美学/制度/日本』 (@naoya_fujita) 2016, 2月 7
<デートDV>暴言や暴力...被害者は男子生徒、女子の倍以上(毎日新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/K2b6hxA3dT #Yahooニュース
意外でもなんでもないな。「肉体的暴力に限っても男女差はなく、精神的その他の暴力まで含めたら女性のDVの方が多いのだが、男性はDV被害を被害を相談・告発しないので表面化していないだけだ」ってドイツかどっかの調査にあったとおりじゃん。 pic.twitter.com/3Ju9O2iBPH
— 小迎ちゃんパパ 18歳 (@nakamukae) 2016, 2月 8
先日ツイッターのタイムライン上を賑わせたキーワードで気になった事案を。元記事は毎日新聞のもののみで、一次ソースとなる「大阪府の高校生グループが府内の約1000人の中高生に「デートDV」に関する調査」なるものの資料が現時点では見つからず、その内容の詳しい精査が出来ないので、確認ができたら中身について精査をしようかなと思いつつ。
子供の成長は女性が先行するってのは実体験や数々のデータが裏付けていることもあり、成長観点で有利に立つ女性が、男性に対して攻撃的になる可能性は十分考えられる。結果としてこのような結論が出るのも容易に想像ができる。直接的被害以外では個人の受け止め方で判断に違いが出て来るけれど、「お金の要求」「暴力」などは判断云々以前の問題でしかない。
で、「デートDV」って何だろう。あまり聞いた言葉では無い。
知っていますか?デートDV / デートDV 相談窓口(大阪府) https://t.co/t0DXkr2qZf 「夫婦や恋人などの親密な間柄で起こる暴力をドメスティック・バイオレンス(DV)といい、その中でも恋人同士の間で起こる暴力は、「デートDV」と呼ばれます」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 8
「殴る、蹴るの暴力だけでなく、どなる、おどす、交友関係を細かくチェックし行動を制限するなど、相手を自分の思いどおりに支配しようとする行為も「デートDV」です」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 8
一次資料を探している際に見つけたのが、この大阪府の資料。恋人同士の間で起こる暴力をデートDVと呼ぶのだそうな。わざわざ区別しなくても良いと思うのだけど。そして直接的な暴力行為だけでなく、各種拘束行為や行動の不当制限の強制もまた、該当するのだそうで。
で、「男性が萎縮して自分の被害を語らない」ことに嫌疑を投げる筋もあるのだけど、高校生周りの件も容易に想像できるし(これは一次資料が確認できないと精査は不可能。ただし、ベネッセの過去の関連資料を探れば、類似案件は出てきそう)、大人に対する類似調査でも、やはり女性より男性の方が第三者への語りをしていないことが明らかになっている。
男女間における暴力に関する調査(内閣府) https://t.co/TtJhSGuYbf H26年度調査結果より 配偶者からの被害相談、女性は5割近く、男性は8割強がどこにも相談していない pic.twitter.com/zwCbwrV7YA
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 8
恐らくは男女とも、もう少し値は上乗せされるんじゃないかな。匿名の調査でもやっぱり怖い、本当のことは語れないとする人もいるだろうから。あと男性ならば社会的実情をベースにした矜持とかね。
だからときどき「男性のDV被害」をこうやってツイートしてるんですよ。みんな「なかったこと」として無視するから。男性が女から暴力を受けたなんて言うと被害者を嘲笑したり笑い話にしたりこの社会の中で、殺されそうになるまで黙って耐えてる人がいるから。
— 小迎ちゃんパパ 18歳 (@nakamukae) 2016, 2月 8
女性による壮絶DV 男性が土下座させられ踏みつけられる例も https://t.co/wpswGg7emm
— 小迎ちゃんパパ 18歳 (@nakamukae) 2016, 2月 8
『男性は日ごろから妻や彼女に不満や不安がないか注意することを忘れず、精神的に何かため込んでいるようだったら解消してあげること』
暴力を受けても言い出せない...女性からの逆DVに苦しむ男性が増えている https://t.co/MO0kXeLnKP
— 小迎ちゃんパパ 18歳 (@nakamukae) 2016, 2月 8
『コミュニケーション不足もDVの原因の一つです。妻の言い分を聞きましょう』
『相手を逆上させてしまう恐れもありますので、反論はしないように気をつけましょう』
あとはDV告発したら子供を奪われるという恐怖ね。DVから逃れたくてもほぼ妻が親権を持ってしまう日本の離婚事情では子供に会えなくなる恐怖から妻からのDVに耐えるしかない。もし私がDVされたとしてもやっぱり離婚はできないな。小迎ちゃんに会えなくなるから。すなわち黙って耐えるしかない。
— 小迎ちゃんパパ 18歳 (@nakamukae) 2016, 2月 8
『DV告発しても男性用のシェルターもないんで身の危険は増えるし、なんとか妻から逃げ切ったら子供と一生会わせてもらえない特典付き』こんな状況で男性被害者がDVを相談したり告発したりすると考える方がどうかしてる。
— 小迎ちゃんパパ 18歳 (@nakamukae) 2016, 2月 8
男性から女性に向けた威圧の話は話題に登ることがしばしばあるけれど、逆はあまり無い。下手をするとそれがオールマイティカードとなり、実体として逆に男性が女性から同じような行為を受けても世間からは相手にされないこともある。「そんなのごく少数で誤差の範囲でしかない」との認識もあるかもしれないけれど、実体としてはそんな事は無い。今件報道は(やはり本結論は一次ソース待ちになるけれど)学生界隈でもその実体が明らかになったという次第。
本当に男女平等を求めるのなら、この点にまで踏み込む必要がある。それに目をつむっているのでは、「男女平等」という聞こえの良い大義名分を悪用した、自分の権益拡大のための行為でしかないのだけれどね。
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