知名度が高く散布力のあるメディアに「寄稿」して、妄言や確からしさの点で問題がある論調、偏った論旨をさも正しいような情報として不特定多数に公知する方法、ネット普及と共に多用されるようになった感。マネーロンダリングと図式は似てます。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 3
この構造って、以前【週刊ダイヤモンドの特集記事「ステマ症候群」に目を通して「ああ、これは」的な】などでも問題視している、ポータル転送を前提としたステマ記事と同じ。もっともダイヤモンドの記事で取り上げられたケースは、記事を書いた人そのものじゃなく、それが容易にできるシステムを作ってテンプレにし、その流れをビジネスにしたまでの話なのだけど。いかにも権威がありそうなものを利用して、権威のカサをかぶって、確からしいものにしてしまう。大学の権威を事実上お金で購入する「ディプロマ・ミル」と同じ。 @Fuwarin 言ってみれば「信頼性ロンダリング」でしょうか。。特徴としては、"読み手は当該記事の信頼性が本来より高いものと認識してしまう"、"発信力のあるメディアも、当該記事の信頼性を本来より高いものと扱ってしまう"、と。 あるいは......そうだな。パッケージだけ入れ替えた商品とか、産地偽装とか、賞味期限の書き換えとか。それらと変わらない。昨年のヤフーにおけるステマ記事撲滅の動きのように、それなり以上の知名度や肩書、権威を持ち、やもすれば悪用されかねない仕組みを持つところは、逐次積極的に、その可能性を排除し、確認できたものにペナルティを課し、されにくい仕組みを構築していく責務がある。それができなければ、すぐには目に見えないけれど、確実に自身の権威が、信頼が、損なわれていく。気が付いた時に業界不況・不振と全体の傾向に責を投げてももう遅い。 今件でCNNはその責務を果たしているだろうか。あるいは実情を知った上でなお、記事として採用したのだろうか。それともその精査すらできないほど、メディアとして、組織としての実力を落としてしまっているのだろうか。
先日、CNNで日本の秋葉原界隈に関する、以前【前世紀末の中高生の生活様式を探る...「13%」後日談】で挙げたのと似たような話があり。該当する話(や
信頼性のロンダリングも表現としては正しいだろう。権威や知名度と同義。週刊少年ジャンプの表紙を持つ雑誌を本屋で買ってみたら、中身は子供が描いたような同人誌のコピー本だった、的なものがある。よく同人誌周りで「表紙詐欺」的な話が出て来るけれど、構造的にはまったくそれと同じ。
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