ローソンの店員ポイント詐取事案、該当者特定と対処の公式発表

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ローソンによると、ポイントの不正取得があったのは富山県内の店舗。同店を利用した客が、自分が使っていないポイントカードの残高がレシートに印字されていたことを不審に思い、画像をツイッターにアップしたことから発覚した。画像に富山県砺波市内の店舗名も写っていたことからローソンが従業員を特定、事実確認したところ認めた。従業員は6日付で退職したという。ツイッターにアップされたレシートにはポイント残高が「4698P」と印字されていた。ローソンは今後、不正に取得されたポイントを調査し、回収するとしている。

該当する元ツイートの引用は避けておくけれど、数日前に「ポンタカードを持っていないのに自分が買い物した時にポイント加算の表記がレシートにあった」との報告ツイートがあり、それが今件事案の発覚の引き金。そのツイートの説明ではレジ打ちをした店員が不自然にカードを操作していた事も合わせ、「お客がカードを持っていない場合、その商品購入で発生しうるポイントを、自分のカードに振り込ませていた」のではないかとの推定がされていたけれど、それが確定した次第。

買い物時にはカードを持っているかを尋ね、持っていた場合はそのままカードを受け取ってポイントをのせ、持っていない場合はそのままのふりをして店員のカードにのせて横取り。発想はシンプルだけど、ちりも積もれば何とやらという感じ。本来発生しないポイントを詐取したことによる法の面でどのようなペナルティが生じるかは不明だけど(カードを持っていて盛り込まれるはずのポイントを横取りしたのではなく、カードを持っていないから本来は発生しないポイントを発生させて横取りしたわけだからね)、不正・不当な手法には違いない。

法的部分の解釈が曖昧なので、今件事案の加害側店員への措置が「自主退職」のみになったんだろうなあ、という感はある。明らかに法に抵触していた場合、「法的措置」などの文言も盛り込まれるはずだから。さくっと辞めたあたりを見ると、正規社員ではなくてアルバイトなのかな......。

悪賢い切り口ではあるけれど、今件のように容易に発覚する手口にも変わりない。つまみ食いはするけれど、口の周りにケチャップをつけたままで調理をしている母親に話しかけるようなもの。

ただ、今後類似事案が発生する可能性は否定できない。例えば高齢者の買い物ならば、ここまで気が付かないだろう。考えなければならないことは多い。

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このページは、不破雷蔵が2016年2月 9日 06:42に書いた記事です。

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