「アプリをとりにいく」若い子はアプリの所有感覚が強い。月500万人がつかう「チケットキャンプ」がアプリシフトを急ピッチで進めてきた理由。 https://t.co/JplFLWJ2ly pic.twitter.com/g4QcsG7HFv
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 10
「「ライブ・エンターテインメント」の市場は伸びていまして。数字でいうとここ最近毎年2ケタ(10%)以上は成長」「これなぜかというと、僕は「SNSじゃないか?」と思っていて。みんなイケてることをして「いいね!」されたい。だからライブのような「希少な体験」に対してお金をつかっている」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 10
チケット売買アプリを提供している人の話。アプリそのものの話も興味深いのだけれど、むしろ個人的に気になった、関心を寄せたのは、そのアプリが流行った背景。現場の声ということもあり、非常に有益な内容ではあるのだけど(「アプリの共有感」ってのは非常に大切な発想。要はリピーター感が強いんだね)、むしろ「チケット市場」に絡んだライブ市場の動向分析が興味深い。
ざっとまとめると上の通りで、ライブそのものの臨場感も楽しいのだけど、むしろその楽しさをレアなものと認識し、その優越感を他人に知らしめて共感されたり羨ましがられることに対し、お金では買えないような至極感、娯楽性を覚える人がふえているという話に、ああなるほどそういうことか、という感じ。
先日の CDの売上落ちてるけどコンサートはバリバリ人気なんだってさ、いやマジで https://t.co/PbWEXZqxH7 ど合致するお話(°ω°) pic.twitter.com/9TdLqBhIcS
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 10
恐らくこの感覚、パソコンやインターネット、そしてなによりスマートフォンと写真や動画の取得と他人への配信が容易になったことで可能になった、新たなエンタメジャンルの創生ともいえる。キャットマーケティングとも表現されている、猫の動向を見せてみなでニヤニヤするアレ、ベースは自分の猫を自慢してさらに満足感を覚えるもので、かつては写真の見せ合い的なものだったのが、ネットの普及で不特定多数に対して可能となった。それが自分の猫ではなく、自分が体感した素敵なひとときになっただけの話。
その「素敵なひととき」を容易に体感でき、しかも該当ジャンルで内容を共有できる人が多数いるからこそ、ライブそのものが「いいね」されるお手軽な手段として認識されているのかもしれない。自分が満足できて、他人からも「いいね」される経験。そんな素敵な機会があるのなら、足を運びたくなるのも当然の話に違いない。
元々ライブ市場は上昇機運にあったのだけど、そのカーブが急こう配になったのは、この「いいね」による共有が浸透しつつあるから、と考えると納得がいってしまう。見方を変えると、ライブとソーシャルメディアの共有に関して、連動するサービスなり仕組みを作ることができれば、大いに需要を喚起できるわけだ。......それが何か、イメージがもやりとしていて体現化は難しいのだけど。
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