情報の秘匿性と「知っていることすら教えない」

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指摘の通り大人になると、NDA(守秘義務契約)が結ばれていればもちろん、そうでないものに関しても、例えそれを知っていた、知ってしまったとしても、その内容を語ってはいけない情報というものがある。方向性が異なるけれど、プライバシーに係わる話が良い例かな。最近では「王様の耳はロバの耳」を語る穴をスピーカーに直結してしまう人が増えているのが困りものだけど。

ウェブサイトを運営している人なら誰もが経験をしているであろう、タレこみのような話もその一つ。内容は多種多様で驚きのものもあれば、それ出まかせでしょと画面越しに突っ込みたくなるようなものもある。

でもそれらの情報は大よそ、第三者に開示できるものとはならない。一次ソースが無いから。単なるガセネタ、噂話、さらにはトラップかもしれない。それこそかつての堀江メール問題と同じような図式になる可能性もある。だから「そんな話もあったよね」と心の隅に留め、フックだけ用意しておき、何か関連する事案があった際に、その考査の材料としたり、精査の際の指針の一つとして使う程度にする。それそのものは証拠能力は皆無だけど、ヒントにはなる。「ドーラク弁護士」という漫画(&ドラマ)で、非合法で取得した情報はそれが事実であったとしても証拠にはなり得ず、良くて開示できる合法的な情報を取得する、行動のための指針としてしか使えないとの話があったけど、まさにそれ。


秘匿すべき情報を有している場合は、一番良いのは「何かあるかも」とある程度あたりをつけられるようなことすらしないこと。つまり何かを知っていることすら伝えない。「それについてはちょっと情報が入ったんだけど、ヒミツ」なんてことは語らないってこと。ついつい話したくなるのは分かるけれど。一番分かりやすい例は「宝くじが当たった」とかかな。

後半部分は分かりにくいかもしれないけれど、自分にとっては他愛もない内容であっても、それが本来秘匿されているべき内容であれば、第三者にはお宝的な情報となり得るという話。だからこそ、何も語らない、あるなしすら露出させないのが一番簡単だし、面倒が無い。

どうしても開示したいのであれば、ペルソナ(架空の人格を設定して、それに合わせて語る。面倒ならば好きなアニメや漫画キャラにしてしまえばよい)を使うという手もあるけれど、これはこれで面倒くさい。やはり黙って居るのが一番。

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このページは、不破雷蔵が2016年2月12日 06:32に書いた記事です。

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