世界的に見て治安の良い西ヨーロッパの中でも治安が良い国だと言われているドイツの各都市と、日本の政令指定都市の中で犯罪発生率ワースト1の大阪、住人10万人あたりの犯罪発生件数の比較。こんなんなるの............ pic.twitter.com/YIYnfFPXcx
— トリカ (@trica1111) 2016, 2月 16
日常の安全を守るためのドイツ防犯ガイド(ドイツニュースダイジェスト) https://t.co/w1liyNGIVU が一次ソースですね>>公式RT pic.twitter.com/1yLcsGhxQo
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 17
先日当方のツイッター上のタイムラインに上がってきたお話。欧州では比較的治安が良い「とされている」ドイツの犯罪実態と、日本の大阪との比較。一応成形されたグラフではあるけれど、念のために一次ソースを探したところ、ドイツの情報をまとめたところのものからで、他の情報の内容を精査しても、いわゆるトンデモ系のとは異なるってことで、それなりに評価はできるのかな、と。日本が云々ってよりも、むしろドイツの犯罪の多さに驚いた。ただ、仕切り分けが日本と同じではないだろうし、今件はあくまでも件数だから、人口なども加味する必要はあるし......
@Fuwarin 古い情報になりますが、各国の1000人あたりの犯罪率で見るとドイツは西ヨーロッパで治安がいいとはいえない順位になっているのですが...... https://t.co/hA18zngue3
— 島風 那智 (@nachi_shi) 2016, 2月 17
とうにゃうにゃしていたところ、こんな指摘が。7年前の話ではあるけれど、ドイツは西ヨーロッパで治安がすこぶるよい場所とも言い難いとの話。それなら最初の図版も、日本と比べて高い値が出てしまうのも仕方がないのかな。
そうだ、折角だから関連する情報をちょいとばかり集めてみようか、ということでいくつかチェックをした次第。
犯罪(種類別)に遭った割合と、犯罪に遭う恐れを感じる割合(Experience of different types of crimes and fear of crime)(OECD) https://t.co/WdDIlgWu6X
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 17
夜中に一人で歩いても安心だと思う人の割合(間接的治安指標) 2012年 ドイツはOECD平均よりは上ですね。日本や米国よりも高くなっています。 pic.twitter.com/xNdyNgs30N
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 17
人口比の犯罪遭遇率動向。2004年時点の値を100とした時の2010年の状況。要は治安が良くなっているか悪くなっているかの度合い。ドイツは何故かなし。 pic.twitter.com/oEdfpSdm3W
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 17
2007年から2012年に至る、地方警察に対する信頼度の変化。要は地元警察が良い仕事をしているか否か。ドイツはプラス5.7でポジティブ。 pic.twitter.com/AeWd5WM94F
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 17
直接の犯罪率は 図録▽犯罪率の国際比較(OECD諸国) https://t.co/tz09v5gZj0 とか、そこからたどれるOECDのFactbookとかかしら。時間切れなのでまた機会があればということで。 pic.twitter.com/arxcabZHnJ
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 17
オマケ。平成25年版 犯罪白書 第1編/第4章/第1節より 主要な犯罪 各国における発生率・検挙率の推移 https://t.co/0faFCcxclG pic.twitter.com/Cjg57y9oEo
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 17
そもそも国によって文化は違ってくるし、法令も異なる。社会環境も別物だから、よほど同一基準となり得る数量的な物でない限り、単純比較したものは単なる指標の一つ以上のものではなく、個々の国の絶対的評価として結びつけるのには問題となりうる。あくまでも参考値、みたいな。
見方を変えると、参考値としては十分役に立つし、参考値以上の役割を持たせて振り回す筋合いがあった時に、それは振り回せるような類のものでは無いと指摘するためにも、これらの値は把握しておく必要があるのかな、と。
今件においては当方の宿題としておいた方がいいのかもしれないなあ。
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