国会議員を減らす必要性ってどこにあるのかという素朴な疑問

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先日から何度となく伝えられている国会議員の議員数削減問題。実のところ定期的に話題に登り、中長期的な課題のように伝えられているけれど、素朴な疑問として「なぜ国会議員を減らすのが良い事とされているのか」ってのがある。この類の疑問が生じた際には、原点に戻って「そもそも、何で?」と考え直してみると、色々と新たな発見がある。

一票の格差是正? それは単純に考えれば少ないところに足した方が楽で良いはず(一票の格差是正の概念の軸をどこにするか、そもそも是正して良いものなのか否かはまた別の問題)。

経費削減? 無駄だと認識されるものはすべからく減らすべきではあるけど、金額だけにスポットライトを当てて削減の是非を問うのなら、予算そのものなど要らなくなる。指摘の試算は周辺経費まで含めるともう数割上乗せされるだろうけど、それでも費用対効果を考えるとむしろ優先順位としては「残すべき」の最上位に充てるべき内容。米国が云々という話もあるけど、単純比較はできない。国家行政の概念が違うからね。大きな政府と小さな政府の違い。


指摘の通り結局のところ、それを第一義的に掲げてしまうと誰も引いてしまうから声に挙げていないだけで、この「俺様の溜飲が下がる」「ざまあみろ」的なところが大きいのではないかな、と。

で、それとも連動する部分もある、先ほどふと頭に浮かんだのが、「たくさんいても無駄遣いしているばかりじゃないか。だったらもっと少なくても良いのでは」との考えもあるのかなあ、というもの。その「無駄遣い」の判断をされてしまうのが、結局のところ国会などの動向。それを伝える日々の報道で、やれクイズ問題だの暴力沙汰だの粗探しだのが繰り返されれば、それを見ている人は「高給貰ってもロクな仕事をしていない」との認識が深層心理レベルで刻まれてしまう。昨今は議員の多くもソーシャルメディアを使うようになったけれど、そのソーシャルメディアの言動でも的外れな語りをする筋が少なからずいるのも、それに拍車をかけているのかな、という感もある。バラエティ番組の三流役者レベルのものを日々見せられていては、国費で高給を払う必要は無い、と考えてしまうのも納得がいく。

実際、(絵にならない、観てもつまらないであろう)伝えられていない部分で、しっかりと仕事をしている人も多いのだけど。これもまた、今の報道の弊害といえば弊害なのだろうなあ。まぁ、一部には本当に「バラエティ番組の三流役者レベル」の人もいるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年2月20日 07:20に書いた記事です。

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