TLで流れてしまって元TWが見つからないのですが、ネットの普及によって新聞やテレビ等のメディアは
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 20
何が起きたのかを知るための、第一報としての存在
から
ウェブ上で知った内容をどのように伝えるのか、内容を補完してくれるのかとしての存在
の要素が大きくなった気がします。
無論、第一報を伝えるケースもまだまだ多々ありますが、これまで独占してきたポジションが、確実に崩れている事に違いは無く。さらに比較検証されることで、精査が容易になったのも大きいですね。早ければ、注目させればそれでOK。数日で記録も記憶も消えるし、的な手法が通じなくなりました。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016, 2月 20
引用文中でも述べているけど、あくまでも「該当ケースが増えてきた」「比率が上昇している」のであって、All or Nothing、それ以外は全部ないって訳ではないので。大よそ語られている通りで、無論ネットの利用頻度、注力度合いによって大きく変わってくるし、極論としてネットに触れずに過去のようにテレビや新聞、ラジオや雑誌、口頭のみで情報取得をしている人には該当要素はまったくないのだけど。
これまでは一次情報源といえばラテを中心とした大手メディアによるもので、第一報はそれらから取得することがほとんどだった。籠の中に入れられて、見せられるものはテレビだけ。そんな状態をイメージすると分かりやすい。
ところがネットの登場で、テレビで伝えられる、新聞で報じられるよりも前に、しかも詳しく、一次情報源の内容を知る機会が与えられるようになった。どれだけ取得できるか否かは個人差によるところとなるけど、これは従来のメディアを使っていたところで変わりはない。結果として、ウェブで第一報を知り、その後従来メディアでその補完、確認をするケースが増えている。まぁ、従来メディアも速報の形でネットに情報を流すので、当然の話でもあるのだけど、それよりも前に一次情報が流れ込んでくる。
このような状況はネットが無ければ絶対に起きなかった。事故現場に遭遇した人はその状況をテレビよりも早く知れるし、その様子を知人に語ればその知人も報道よりは先に情報を取得できる。火事に集まる野次馬が、その様子の詳細を夜のニュース番組で観るようなもの。しかしネットによってそれが不特定多数に可能な状態となった。画像や動画まで取得できるので、取得できる情報は従来メディアと変わらない(ノイズやフェイクも増えたけど。でもそれは結局従来のメディアとて同じ事)。
結局この環境の構築によって、これまで従来メディアが独占してきたポジションが、確実に崩れている事に違いは無い。さらに情報を一次取得したものと比較検証されることで、精査が容易になったのも大きなポイント。普通の人が情報を取得できる手立てを持っていないから、世間一般よりも早ければ、そしてびっくりさせる形で注目させればそれでOK。数日で記録も記憶も消えるから、過剰な表現やウソや間違いが生じても何の問題も無し、的な手法が通じなくなった。
メディアに携わる人の挙動で非難されるようなケースが増えているのは、旧来の環境の上での行動を今においても踏襲し続けているからなのだろうなあ、という気はする。
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