(マクドナルドの北バーガー。どうもネタ的な画像ばかりがSNSにアップされる一方で、しっかりとした内容も見受けられるので、商品企画や仕様そのものより、現場店員の質に大きなギャップが生じているのではないかという仮説。コンビニの接客ではよくあるパターンです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年2月27日
先日【マクドナルドの「北海道産ほくほくポテトとチェダーチーズに焦がし(以下略)」、正式名が決まったらあの登りは...】でも触れた、マクドナルドの「北海道産ほくほくポテトとチェダーチーズに焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いたジューシービーフバーガー(仮称)」あらため「北のいいとこ牛(ぎゅ)っとバーガー」。期間限定で今も展開中なのだけど、名称募集中の頃からそのビジュアル、内部構成量に関して、ネタというか中傷的な画像が相次ぎソーシャルメディアにアップされている。まぁ文言よりはビジュアルの方がインパクトは強いし、ネタとしては面白いのだけど。
で、実際のところ、それって全体的な様相なのかしらという素朴な疑問が。まず「その量で味わい的にはどうなのか、味のバランスの上で適量ではないのか」、そして「基準として定められている分量が本当にそのレベルなのか」という問題。
量的にボリューム感がありすぎるとバランスが崩れるのなら(そもそもパティとじゃがいもの相性はあまり良いとは思えないのだけど)、あの程度の量でよいと判断され、それを単に少ないように見えるからと嘲笑するのはどうだろうか、的な感はある。無論、商品写真と実物との差異は問題であり、昨今特に顕著な違いが見受けられるので、そろそろこれを機会にマクドナルドのプロモーション関係の部局は一から出直すべきではないかと思うのだけど。その差異こそが、マクドナルドのブランドを押し下げる大きな要因に他ならず。
むしろ個人的に気になっているのは、「基準として定められている分量が本当にそのレベルなのか」という問題。フランチャイズ全体として定められた量は元々商品写真のそれに近く、現場店員の質などで大きく左右され、ギャップが生じてしまっているてのはないか、そして低レベルの店員が作ったものが目立つ形で披露されているのかな、と。例えば100か所の店舗で一斉に購入し、その中身を比較するという検証が行われていれば話は別だけど。あくまでも一人一人、しかも問題と思われる内容だった人が主に投稿しているわけだから。
自分の周りの物事が、世界全体と同じ、世界に押し並べて浸透していると思ってしまう。よく陥りがちなケース。コンビニの店員の接客態度でも同じような話はよくある。
コンビニの場合は店員はともかく、商品は多分に分量が画一化され、店員の裁量に任せる所が無いので、分量で云々というネタ情報は生じにくい。店によってからあげクンの数が違ったり、パンが8枚入りのところが7枚しかなかった、ドーナツのクリームがすかすかだったってことは無い。しかしマクドナルドの場合は商品ベースでそれが起きうる。同じような事案はモスバーガーでも起きるはずだけど、その辺りは何故かあまり聞かない。色々と工夫をしたり、教育を徹底しているのかもしれない。
見方を変えれば、マクド再生のヒントはそこにあるのかも。味わい、調理の手のかけ方はともかく、分量などは極力自動化し、個人差が出ないようにする。まぁ、マクドナルド内部でコンテストなどが行われているように、その辺りは極力個人の力量でどうにかしたいと考えているのだろうけど。ある程度のぶれは味の良さでカバーできる、その領域を超えた味の劣化が生じているのと共に、分量でもアレな状態が出てくる場合が起きている。加えてソーシャルメディア全盛の時代で、イレギュラー的なものが披露される機会が増えている。
一つ一つは細かいことかもしれないけれど、それぞれが作用しあった結果、現状のような状況に至っているのかもしれない。もちろんそうであったとしても、上で触れている通り、商品写真と実物のギャップが限界を超えたものになっているので、それは是正すべきであることは言うまでもないのだけど。
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