フリーな人への依頼料は常勤者の給与と比べてはいけない。色々なプラスαが積み重なっているから

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これは支払いと同額の各種経費が会社側にかかってると計算すべきとか、保険料周りの話とか、ちょいと昔における......というか今でも時折話題に登る、派遣業における業者側のマージンの話にも共通する話なのだけど。さらには商品の原価でそのまま対価計算をする「原価厨」的なものにもつながるのだけど。

フリーの人にはそれを支える金銭的なバックボーン、支えがないのだから、その部分の担保となる額が必要となる。常勤者の人の手取りが少ないとしても、売上と手取りの差額は色々と目に見えない部分の支え、保険として使われている。現場で実働しない総務や経理の人達の働きが無ければ会社はまわらないのだよね。そしてそれらの人にも対価は必要となる。でもフリーの場合にはそれらが無いので、その分までの対価が必要となる。


最近、フリーの......というか常勤で企業に就業してはいない人に対するぞんざいな扱いに関する事案をちらほら見聞きする機会があるのだけど、その辺りも結局、コスト周りの計算ができない、していない、さらには出来ないふりをして少しでも自前の懐を温めようとしているのかなあ、という感は否めない。機動力が高く、自在に使える、文句も言わない、使い捨て可能な、非常に安価な労働力程度にしか考えていないとなれば、そりゃ色々と問題は生じるし、昨今のネット時代では情報が不特定多数に公知されることにもなる次第


概してこの考えが、クリエイティブ系のビジネス全般に広がるとありがたいのだけどね。もちろん相応に、技術を磨く必要はあるのだけど。


これはちょっと脇にそれる話ではあるけれど、面白い発想。「目に見える形で業界や社会に貢献する」ってのは色々なとらえ方があって、その部分が自分の宣伝マン的なものとなるとか、人脈形成のトリガーとなるとかいう解釈をしている。要は2割をプロモーションと見越して、自分のアピールに投入するという考え方。職種や得手不得手で割合を変える必要はあるけれど、この考え方は興味深いよね。

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このページは、不破雷蔵が2016年3月 4日 07:56に書いた記事です。

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