フリーの人に仕事を頼むときに自分の給料と比べちゃいけません。仕事場を維持するにも、仕事を持ってくるにも、失敗や体を壊したときに備えるのにもお金がかかるのです。逆に言うと企業の収入からそういうものを全部差っ引いた残りがあなたのお給金なのですから。
— 山中俊治 Shunji Yamanaka (@Yam_eye) 2016年3月2日
これは支払いと同額の各種経費が会社側にかかってると計算すべきとか、保険料周りの話とか、ちょいと昔における......というか今でも時折話題に登る、派遣業における業者側のマージンの話にも共通する話なのだけど。さらには商品の原価でそのまま対価計算をする「原価厨」的なものにもつながるのだけど。
フリーの人にはそれを支える金銭的なバックボーン、支えがないのだから、その部分の担保となる額が必要となる。常勤者の人の手取りが少ないとしても、売上と手取りの差額は色々と目に見えない部分の支え、保険として使われている。現場で実働しない総務や経理の人達の働きが無ければ会社はまわらないのだよね。そしてそれらの人にも対価は必要となる。でもフリーの場合にはそれらが無いので、その分までの対価が必要となる。
昔は「給料の3倍の売り上げを出せ、それで初めて企業はペイする」とも言いましたね>RT
— KGN (@KGN_works) 2016年3月2日
給料の他にもいろいろコストかかってますから、給料分だけ働くっていうのは「給料以上に売り上げを出す」だという話(ただし業種による)
話を元に戻して、「働く人にかかるコスト」というのがかなり大きい、というのが「『ちょっとの』サポートと、あなたと言うそれはものすごいコストなんだよ」といつも言う理由ね。
— KGN (@KGN_works) 2016年3月2日
一人の人が働くために数人分の労働時間を消費するって事になるから。
ちっとも『ちょっと』じゃありません。
『ちょっとの』サポートがあれば働ける人に働いてもらうために、他の人の労働が1.5倍に増えるとしたら、コストはざっと1.5倍。
— KGN (@KGN_works) 2016年3月2日
『サポートがあれば働ける』人が他人と同じパフォーマンスを出せた場合の話です。
それに見合うだけの何を提供しますか?
他人とおなじ、てこういう事だよ。
まあ企業にばかりコスト背負わせると雇おうとしなくなっちゃうので、いろいろ制度があるんですけどね。
— KGN (@KGN_works) 2016年3月2日
ただ、こういう「人を雇うお金」の話は念頭に置いた方が良いです。
フリーの人を使う場合も同じ。
「給料以上にかかってるコスト」まで含めて回収できて初めて、企業にとってのプラスになるからねえ...
— KGN (@KGN_works) 2016年3月2日
時間で労働力を切り売りしてくれる人が重宝する理由もそこらへん。
色々安上がりにできる(こともある)。
ま、今はその人たちに余計なこと押し付けすぎなんだけど。
「給料以上にかかってるコスト」まで含めて回収できて初めて、企業にとってのプラスになるからねえ...
— KGN (@KGN_works) 2016年3月2日
時間で労働力を切り売りしてくれる人が重宝する理由もそこらへん。
色々安上がりにできる(こともある)。
ま、今はその人たちに余計なこと押し付けすぎなんだけど。
最近、フリーの......というか常勤で企業に就業してはいない人に対するぞんざいな扱いに関する事案をちらほら見聞きする機会があるのだけど、その辺りも結局、コスト周りの計算ができない、していない、さらには出来ないふりをして少しでも自前の懐を温めようとしているのかなあ、という感は否めない。機動力が高く、自在に使える、文句も言わない、使い捨て可能な、非常に安価な労働力程度にしか考えていないとなれば、そりゃ色々と問題は生じるし、昨今のネット時代では情報が不特定多数に公知されることにもなる次第
時間で請求するときは1時間○○円くらいだという話になると、たいてい驚かれる。整体師さん(専門技術職という意味ではまったく同じ)に60分間のマッサージを頼んだときの額を考えれば、常識的な水準だと思うのだが(;´ω`) 美容院も、「1時間あたり」の代金を考えると概ねそれくらいのはず。
— 葛葉(レオポン?推し) (@Cuznoha) 2016年3月3日
概してこの考えが、クリエイティブ系のビジネス全般に広がるとありがたいのだけどね。もちろん相応に、技術を磨く必要はあるのだけど。
フリーランスは稼働100%で受託仕事しても効率悪い。稼働の20%ぐらいを、目に見える形で業界や社会に貢献するほうが年収上がるよ。秘密だけど。
— Takayuki Fukatsu (@fladdict) 2016年3月3日
これはちょっと脇にそれる話ではあるけれど、面白い発想。「目に見える形で業界や社会に貢献する」ってのは色々なとらえ方があって、その部分が自分の宣伝マン的なものとなるとか、人脈形成のトリガーとなるとかいう解釈をしている。要は2割をプロモーションと見越して、自分のアピールに投入するという考え方。職種や得手不得手で割合を変える必要はあるけれど、この考え方は興味深いよね。
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