ウェブ魚拓の機能一部停止と「忘れられる権利」と

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当方は以前の仕様変更で随分と使いにくくなったことから、最近ではウェブアーカイブの方を用いることが多くなったのだけど。先日ウェブ魚拓の機能が一部停止したことで、ちょっとした騒ぎとなった。表記の解釈をし間違え、過去のデータが全部消えてしまうとの誤解釈が広まったんだね。結局、一覧の表示の一部が無くなるだけとのことで。

で、色々と説明が書かれているんだけど、機能一部停止の理由として、昨今欧米で色々と問題が出ている、「忘れられる権利」関連がメインとある。要は当事者がウェブ上などで掲載され得る情報に絡み、その情報がずっとウェブ上に残るのはやだなあ、だから消してほしいなあとする権利。これまでの話はもちろんだけど、現在、そして今後においても、自分の情報についてそれを主張する権利はあるよね、ということ。まぁ、歴史的なものとか、公的なものなら話はまた別になるのだろうけど。


で、これに関して思ったのが、以前から何度か取り上げている、犯罪・事件が生じた時に、加害側の周辺、及び被害側に対する、過剰な取材攻勢、情報露出への対応策としての「忘れられる権利」。今や従来型媒体の情報がウェブ上に載るのは規定事項で、その媒体運営側自身が積極的に載せているほど。ならばデジタルであろうとなかろうと、実質的にウェブ上に掲載される可能性が生じるわけで、「忘れられる権利」の対象となりうる。

そこで、その類の関係者は報道に取材攻勢を受けた場合、「忘れられる権利」を掲げて見せれば良いのではないかな、という話。それを主張してもなお取材を続け、情報を公知した場合、どのような状況になるのかなあ、と。色々と興味深いところはある。単に取材拒否よりも、より強い阻止力を持つかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2016年3月 8日 07:38に書いた記事です。

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