世帯単位での外食などの利用性向推移をグラフ化してみる https://t.co/zr0TvjgjDq より。マクドの前年同月比業績推移。回復しているように見えますが。 pic.twitter.com/jeBaXqE6G6
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月12日
前年同月比なので前年のリバウンドが多分に。そこで2年前同月比を試算すると。客単価は戻ったものの、客数、売り上げはまだ戻していないことが分かります。 pic.twitter.com/AeLQm5RnA1
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月12日
先に本家サイトで掲載した【ハンバーガーの軟調さはやはり...世帯単位での外食などの利用性向推移をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編))(2016年)(最新)】内で作成した、マクドナルドの月次セールス動向グラフ。折角なのでこれのみをちょいとばかり精査。
ファストフード系の上場企業の月次業績は基本的に前年同月比のみの開示で、具体的な数字は四半期単位となる。なので、単純に前年からの動向を知る分には問題はないのだけど、中長期的な動きを知る時には、リバウンドも考慮しなきゃならない。
一番良いのはかなり昔に基準年を置いて、その基準年の値を100とした上で、そこから順次前年当月比を元に指標を算出していくこと。例えば基準年の翌年がプラス10%なら、基準年100×+10%で指標は110となる次第(店舗数の急激な拡大やリストラクチャリングをしていると、前年同月に無かった店の売上は計上されないので、ちょっと実態値とは差異が出てくるのだけどね)。
まぁ、そこまでやるのにはちょいと時間と手間がかかるので、今回は2年前同月比でちょいと見てみた次第。......だけど、やはり昨今ちらほら出ている「マクドが回復したよ」的な話はちょいとアレがナニであることが分かる。
で、2年前同月比を見ると、震災後、客単価の低迷もあり、商品価格を引上げ客単価の底上げを推し量ったところ、それ以上に客数が減ってしまい、売上が低迷。その中で例の鶏肉問題、異物混入問題が立て続けに生じ、状況悪化に拍車がかかった様子が分かる次第。
ただ、鶏肉問題の発覚による低迷時期の前に、一度グンと下がっている時期があり、これって今のCEOに変わった直後からなんだよね。たまたまネガティブな商品展開のタイミングがかさなっただけなのか、それとも......。
今後は売り上げが悪い店舗はガツガツと閉店していく方針を継続していくとのことなので、前年同月比でも良い値が出てくるような感はある。ただ、全体としての売上規模はどうなるのかな、と。こればかりは決算短信まで精査しなければならない。そしてその意味、価値はあるのか否か。ちょいと考える必要がありそうだ。
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