TL上にグラフが出たら、その出典が明記されているか否かを確認し、それが無ければフィルタを1800mm程かけて見た方が良いかもしれません。どこ発のものか、いつのものかが分からないのに、印刷されたグラフだから正しい的な誤認を狙ったTWの登場頻度が上がってる感じです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月12日
スマートフォンの普及に伴い紙媒体上のグラフもすぐにネット上にデジタルデータとして掲載されるようになり、また企業自身もウェブ上に記事を掲載することから、ソーシャルメディア上に話の裏付け的な、あるいは話そのもののトリガーとなるような形で、グラフや表を掲載する事例を多く見かけるようになった。ウェブ関連の研究で、単なる文章よりも映像(図や動画)がある方が注目されやすく、目を通してもらいやすいことはすでに知られているので、集客アイテムとしても使われているのだろう。無論話を分かりやすく、確からしさを担保する意義もある。
他方この状況を悪用している事例も少なくない。つまり、印刷されている文章やグラフ、図表の取り込みなら、あるいは企業が作ったような見た目のグラフならば、それは正しいものだとして見てしまうことから、グラフそのものに錯誤を誘導するような、あるいはデータそのものが別物だったり間違っていたりするようなものを用いるケース。数年前の太陽光による電力の買い取り価格に係わるグラフは非常に有名だし、【教授職にあるものがデータをねつ造してはいけません】なども良い例。
先日も出生率関連で意図的と思われる期間で断ち切られたものが出回っているのを見て、ツッコミを入れたこともある。また昨日からは日本の人口に関してのグラフが出ているんだけど、どうも予想値がおかしな値に振れている。出展らしきものは書いてあるけど、そのグラフがどこに掲載されていたのかまでは書かれていない。おかしな見え方をするグラフは、少なからずがおかしな場所を出展としていたり、随分と昔のデータを用いた古い記事によるものだったりする。
出元が不確かなモノの場合、たとえそれが印刷物や企業が挙げたものであっても、鵜呑みにすることはリスクが高い。それを覚えおくだけでも、随分と惑わされずに済むようになるのだろうね。特に新聞記事において、どこの、いつの新聞かが分かるような領域があえて外される形で撮られた写真は、要注意ってのが経験則ではある。
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