原発、逆転勝訴なら賠償請求も 高浜停止で関電社長 | 2016/3/18 - 共同通信 47NEWS https://t.co/4laYpFaBkj 「一般的に(原発停止に伴う)損害賠償請求は、逆転勝訴すれば考えられる」と述べた。ただ「会社として現時点ではまだ何も決めていない」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月18日
先日の差し止め仮処分決定により稼働停止が命じられ、結果として損害が発生するようになった関西電力の事案。元々多大な損害が継続して発生しうるもので、それが裁判の過程の中で拡大するリスクがある場合、被害者側の損害を抑えるための仮処分制度ではあるのだけど、今回はそれを用いて発電所を止めるという行為が成されてしまう。当然、電力会社側には実害が生じることになる。
差し止め仮処分を求めた側は、現状では損害が拡大する可能性があるからとの思惑による提起ではあるのだけど、その思惑が裁判の結果として事実では無いと判断が下された場合、仮処分による損失は無意味な、理不尽なものとなる。当然、損害を受けた側が仮処分を求めた側に請求する権利はある。請求するか否かは判断に任せられるけれど。
これは当然の話で、その権利が認められなければ、やりたい放題になってしまう。損害を一切受けることなく、相手の行動を止め、損害を発生させられる権限を誰にでも与えることになってしまうからね。何回も提起を繰り返し、たまたま自分の考えとマッチする裁判官に出会えれば、思惑は達成する。しかもリスクはほとんど無い。これじゃ社会は回らない。
共同通信の記事にはこんな話がある。この「議論を呼びそうだ」って、いわゆる符牒なんだよね。記者や新聞社側の。
2016/02/ 新聞で見かける「波紋が広がりそうだ」「議論を呼びそうだ」は記者や新聞自身の想いを込めたメッセージ https://t.co/bJ22fbaQwi
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月18日
2014/07 「国民的議論が深められないまま●×している、この表現は流行る」「すでに流行ってます」「な、なんだってー!?」 https://t.co/L92CuM4FcM
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月18日
以前にもこんな感じで何度かまとめているけれど、「議論を呼びそうだ」は書き手サイドの願望が多分に混じった、「議論を呼んでほしい」との思惑が反映されている。読み直してみればすぐに分かると思うのだけど、事実を連ねた内容に、さらりと書き手の思惑を混ぜることで、その思惑までも実態として読ませる形となっている。論説や解説記事ならまだしも、一次情報的なものに近い、事実報道の中でこのような書き方はいただけない。蛇足でしかない。
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