VRは映像業界、特にCG業界の人はぜひ体験してほしい。自分の創ったCG空間の中に入って体験できるってクリエイティブマインドに劇的な変化をもたらしてくれる。さらに自分以外の人達にも普通に体験させる事が出来るようになる。ホントに革新的な変化ですよ。それが今年、2016年に起こる事。
— シモダジュンヤ Jun Shimoda (@junyash) 2016年3月16日
日本の人達も映像・CG業界の世界でも屈指のILMが新スタジオを立ち上げVRに取り組んでいて今回Star Wars: Trials on Tatooineを出してきたこと、昨年はWeta DigitalがVR試作Thief in The Shadowを出している事を良く考えるべき。
— シモダジュンヤ Jun Shimoda (@junyash) 2016年3月17日
当方のツイッター上のタイムラインや巡回先のサイトでも、確かに最近VR(バーチャルリアリティ、仮想現実。デジタル上で構築された視界などの各感覚を体感させることで、本物の体験をしているかのような疑似体験を味あわせる仕組み。感覚の技術的構築による提供)に係わる話は増えてきている。ここ数日に限ると、先日発表されたプレイステーションの新機器が、それに拍車をかけたのかな。
物事を表現したり、その表現を第三者が認識する手法は、個々の手法のハードルを越えるのが結構難しい。写真を撮影しても紙焼きのものを他人に見せるのには、その写真を直接その人の目の前に持っていく必要があり、封書などで郵送しなければいけなかった。しかしそれが、スキャナで取り込んでデータ化し、メールで送ることで送るハードルが下がり、より簡単に送れるようになる。そして取り込みもデジカメを使うことで省略が可能となり、似たような手法で動画もできるようになる。
先日紹介した、自分の表情をカメラでリアルタイムで取り込んで、そのデータをもとに現在画像上の別キャラの顔を同様に動かす技術も、結局はデータのハードルを下げて、相互互換性を高めた上での応用。VRは「垣根を越えやすくする、ハードルを下げる」との観点で、非常に面白い時代となりつつある。これまでは夢のような話が体現化し、その技術でこれまでは思いもつかなかったようなことができるようになる。
特に指摘されているような、自分の作った世界に自分自身が入り込み、色々と体感できる技術が生み出され、しかもそれを第三者に同じような体験をさせることができるってのは、非常に面白い話。
これ、単に芸術方面のクリエイター云々の話だけに留まらない。例えば住宅や施設建設の際に、デザインを構築した上で3D化して、その中にVRで入り込み、その実情を疑似体験することができるってのを意味する。その上で、色々な不具合や修正点を考察できるし、将来的にはその場で足し引きをして粘土細工のように変更を試みることもできるだろう。
また、その技術を応用すれば、例えば積み木やレゴのようなおもちゃで建物を創り、その建物の中にフィギュアならぬ遊び手自身がVRで入り込んで遊ぶなんてこともできる。VRで利用する時点でデータ化されているのだから、現在はコンストラクション系のゲームで使われている「自分で作ったマップを他人に遊ばせる」ってのが、VRでもできるようになる。ダンジョンを作って他人に冒険させるとかね。もちろんMMORPGのVR版ってのもあり。
技術の組合せ、連動性にはまだまだ難儀しそうではあるし、コスト面を考えると普及浸透はさらに先になりそうだけど、面白い話には違いない。感覚をデータ化して複写したり、他人に渡したり、加工できるって発想は、色々と応用できそうだよね。
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