歴史小説における使用する言語の可否については、『考証要集』(大森洋平著 文春文庫)を使用しています。これ一冊で70%くらいの用語が確認できます。小説家志望者にお伝えいただければ幸いです。
— 伊東潤 (@jun_ito_info) 2016年3月16日
ラノベの普及浸透で、歴史ものの話の中でもその語りが現代用語そのものだったりしてもさほど違和感を覚えない、それで良いのか悪いのか色々と複雑な心境をいだく今日この頃。例えば戦国物で街中を自転車が走っていたり、町人が「ナウでヤングな人達」と説明されていたら頭を抱えるけれど(「銀魂」のように、そんなノリの設定ならともかく)。
あまりにも事実とかけ離れた言葉のやりとりは、その物語の底が見えてしまうことになる。舞台劇なら書き割りが非常におチープなものだった、って感じ。そのような問題を避けるためには、該当する時代の言い回しとして使われていたか否かをそれなりにしっかりと調べておく必要がある。その際に役立つよ、として推挙されたのが、この「考証要集」なる一冊。
70%とあるので残り30%は他の書籍なり資料をたどる必要があるけれど、一冊で7割ってのは随分とスゴイ話には違いない。
考証要集 秘伝! NHK時代考証資料 (文春文庫) https://t.co/t5dpJllb8F https://t.co/zgv6wHuEPd pic.twitter.com/sMuOmxXav1
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月17日
個人的には第二次大戦前後に絞った形でこの類の考証用資料が欲しいところだけど、気軽に扱えるのがなかなかない。分厚かったり色々と散らばっていたり。まぁ、機会があれば探してみるのも面白いかもしれないなあ。
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