中食の増加が食費底上げの原因なのかなあ、という感じ

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本家サイトで現在逐次解析中の、総務省の家計調査のデータを見て色々と思った事の一つが、中食系の食材の消費が増えているなあ、というぼやっとした印象。エンゲル係数も漸増し、中でもこの1、2年の急上昇ぶりがちょっと気になる感。

他調査の限りでは肉食が増えて魚が減って、食材そのものの摂取量は熱量も合わせ漸減しているのだけど、その分多様化している。また、調べ直してみると数年前からその気配はあったのだけど、ここ半年に限ると、スーパーやコンビニの月次業界報告書で、明らかに中食関連商品が盛況だとの言及がある。恐らくは小売り側でも具体的かつ結構な比率でポジティブな傾向が見えているのだろう。

今後時間を設けて家計調査のデータを基に、中期的な中食系の食品の利用性向と食費に占める割合などを色々と精査したいところではあるのだけど、これが結構時間がかかりそうで、後々の宿題になるっぽい。求めているデータがすべて存在すれば良いのだけど、無い場合には、ある部分のみでやらなければいけないからね。その見極めが難しい。


で、中食に関しては色々とご意見を頂いており、納得感が。個々の人の生活環境に多分に影響されるから、一概にこれが正解あとは間違いってのは有り得ないのだけど、全般的な周辺環境としては、確実に整備されている感はある。

他に一歩引いて考えると、一人暮らし世帯の増加、二人以上世帯でも平均世帯人数の減退、そして高齢世帯の増加が、中食需要を底上げする要因ではないかと考えている。少人数用の料理はコスパが悪く、手間もかかるので、結局中食の方が便利じゃん、手間と無駄のリスクを考えたら、少々高くついても中食の方がいいよね、的な。特に元々料理をあまりしていない人が、料理を作ってくれる人がいない環境に移行した際には、中食に多分に頼らざるを得なくなるのではないかな。外食ばかりではさすがにお財布が厳しいだろうし。

今件アンケートは一週間ほどの期間で展開予定。あくまでもアンケートであり、広域調査的な正確性は無いけれど、ある程度の指針として使えるかな、とは思っている。

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このページは、不破雷蔵が2016年3月24日 07:47に書いた記事です。

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