「予算委員会」なら予算のことをもっと話してほしい

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「予算委員会」は予算に関する討議を行う場であり、語り手が色々とヘリクツをつけて「これも予算に関係があることなんだッ」と主張すればそれを否定することはできないから(労働者の就業環境の維持改善を大義とする集団が、政治策謀に日々を費やすのと同じ)、ある程度は仕方がないのかもしれないけれど。各委員会にしても国費を投入して行われる、時間が割かれる場ではあるのだから、やはり投入されているリソース相応の仕事が成されてほしいと考えるのは普通の思考の結果ではある。

中継が入る可能性が高いから、少なくとも国会内での発言を経験として得られるからと、まるで地方巡業のNHKのど自慢番組みたいな状況になっているのは、問題があると言わざるを得ない。仮に予算について語られているようなものでも、内容的にはぐだぐだに過ぎている、単に思いつきを語ったレベルのもので、これは自分のユーチューブアカウント上でアッピールすればいいんじゃね? 議員ユーチューバーみたいな感じで、という気がする。

具体的にどれほど内容が酷いのか、大学の試験で例えるなら試験前日に参考書をパラ読みして太文字部分を紙に写し、内容も理解せずに持ち込み資料として持ってきた程度のもの......と表現すれば分かるかな。ごくごく一部が報道で伝えられているけれど、それも多分に都合の良いように編集されている事が多い。他方、議事録を探せばそのようなものはいくらでも出てくる。かっこ良さげに意見した直後に、相手に事実関係の上で間違いである事を指摘され、「それでも言いましたからね」とドラマの悪役的な捨て台詞を吐くとか、自分の役職に関する分野でも「素人ですけど」と宣言してその宣言通り明後日の意見を出すとか(宣言する前に自分なり秘書に頼むなりして、その意見の確からしさを確認しろよ、的な)。国費を使った時間で語る話でなし。

本来ならこの辺りの、スットコドッコイな質問やら、時間の無駄遣いについては、逐次報道なりそちら方面の専門家がツッコミを入れて周知すると共に、「この類のやりとりに時間を費やすことこそ、国費の無駄遣いだ」としていかねばならないのだけど......。あまりそういう類の話は聞かないのだよね。ふしぎふしぎ。

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このページは、不破雷蔵が2016年3月27日 07:18に書いた記事です。

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