女子高生アニメに熱中...寺内容疑者の素顔同級生語る(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース https://t.co/SWrlNw0IOe #Yahooニュース
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月29日
事案そのものは現在も進行形で状況が把握できない点も多く、ましてや不明確な状態で云々できるタイプのものではないのでさておくとして。今件では加害者側がいわゆる「オタク」的な像を持つ、一面を有しているとの情報があることから、複数の報道でそれをことさらに強調する動きが見られる。今件は新聞報道ではあるけれど、これを一次ソースとしてテレビのワイドショーでも同様のスポットを当てた形での伝え方がされているのは確認されている(新聞報道を一次ソースとするテレビ番組ってのも、おかしな構造ではあるけれど)。
で、ある特性や趣向が行動様式に影響を与えたか否かは、単なる相関関係だけでなく因果関係まで考察をし、その上で「報道」しなければならない。報道はプレスであり、事実を伝えるのが一義的なものであり、そこには極力推測や誘導的な情報の切り貼り、そしてもちろんウソ偽りや誇張は避けねばならない。受けが狙えるから、それっぽい方が分かりやすいから(正しい必要は無い)との理由で、抗議が来にくいサイドを叩いて視聴率ゲット、読者わしづかみだぜ、的な方法論は、そろそろ止めてほしいもの。
今件は見方を変えれば、制作サイドが多分に因果関係が推測できると判断した上での伝え方をしている、と見ることもできる。ハルヒがどうとかキーホルダーがこうとかいうのは、現時点で報道として必要な情報だろうか。このような伝え方は新聞社が、番組が該当ジャンルに対し、多分に偏見を有していることの暴露でもある。
恐らく次に来るのは、誘導尋問的な「世論調査」でしょうね。秋葉原でのナイフ事件後の動向が想起されます 古いですが、2008年の記事 設問とアンケート内容で分かる、秋葉原の「あの事件」とマスコミの立ち位置 https://t.co/RapCLLvhDv
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月29日
このような話としてはかつての宮崎某事件が良く知られているけれど、記憶に新しいものとしては秋葉原でのナイフ事件がある。あの時はまだインターネットの黎明期、普及が始まったころではあったけど、世論はこうなんだ的な誘導調査が行われたことが記録に残っている、という当方自身が残していた。この類の「このような結果へと導きたいとの意図が見えるアンケート」ってのは今でも多数見受けられるので注意が必要。
「動画上映イベント「FRENZ 2014」(https://t.co/22BinthGod)出展作品です」 テレビパン https://t.co/2EyKdwEVDe @YouTubeさんから もちろん内容はネタです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月29日
キャプチャ画像がよくネット上に挙がる、映像作品としての社会風刺的なフェイクニュース。要は伝え方次第でいかなる存在でも怪しいものに仕立て上げられてしまう、犯罪に係わる忌むべきものだとして印象付けられてしまう、良い啓蒙映像に違いない。
@Fuwarin 「犯人はテレビドラマの殺害シーンを参考にした」と、直球ど真ん中なのに「自分たちも見ているから」なのか、スルーされた事例もありますね https://t.co/gp2vBlWvUn
— 島風 那智 (@nachi_shi) 2016年3月29日
@nachi_shi @SagamiNoriaki @Fuwarin ...こんな事案もありまして...。 https://t.co/GVvSKeWR2x
— 歓喜先生の一番弟子(雷神の如く) (@metalcco) 2016年3月29日
テレビに限っても、ストライクでテレビに影響したとの話が出てもスルーされたり、他社番組のバッシングネタに用いるなど、「報道ってどこにいったのかな」的な事案が複数あると指摘されている。まあ、アレだ。昨今報道の質が云々とあるけれど、むしろ昔も今も変わらず、昔は単に可視化できなかっただけなのかなあ、という想いがちらりと頭をよぎる。
「犯人はテレビ番組を観ていた形跡があります。しかも何度も。ワイドショーを多分に」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年3月29日
『テレビは危険です、特にワイドショーは。規制しましょう、禁止しましょう』
「犯人は電車を何度も利用しています。日常茶飯事的に」
『電車は危険です。規制しましょう、禁止しましょう』
(°ω°)
相関関係と因果関係を(意図的に)ごちゃごちゃにしていると、このような報道すら可能になる。同じような例えは秋葉原のナイフ事案の時にもしたのだけどね。いかにこの類の報道のたちの悪さ、意味の無さが改めて認識できる次第。
今件事案は今後色々と情報が出て来るに連れて、報道界隈が色々といじってくる可能性は否定できない。読者、視聴者の好奇心に応えるために云々っていう大義名分をぶん回し、アニメやネットを叩く、あるいは叩きのあおり材料とするかもしれない。誘導的な報道、事実無根な話、非論理的な話には、ツッコミを逐次入れていく必要があるんだろうな。
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