「開けてみるまで中身は分からない」的な商品は業者からマージン込みで直接買った方が安くつく

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非常に夢も希望も無い話であるのと共に、幸運の持ち主ならばこんな話はたわごとでしかないのだけど。カプセル玩具の造形、数々の食玩、レゴのフィギュア、マクドナルドのハッピーセットなどでよく見られる、「この種類が欲しいと指定してそれが購入できる」ではなく「複数種類の中からランダムで手に入る。どれになるかは手に取ってからのお楽しみ」的なクローズドパッケージのスタイルで提供される景品の類に関するお話。

個々のケースの確率計算をすればあるいは異なる結果が出る事例もあるのだろうけど。また、用意されている種類のうち単品が欲しいのか、それとも複数種類が欲しいのかで随分と計算は変わってくるのだけど。単品、少数種類が欲しい場合、得てして「何度も繰り返して『当たりがでますように』と引き直す」よりも、「個別売りをしている業者からマージン込みで買う」方が、結果としては安くて確実なことが多い。

無論「開けてみるまで分からない」タイプは、ドキドキ感も商品価値の一つとなる。また、ハズレ的な商品にも相応の楽しみがある場合は、いる・いらないの基準が除外されるので個別売りを別ルートで買うのが賢いとは言い切れない。ただし、例えば1つ500円の「16種類の景品のうち中身が分からない1つが入っている」場合について、特定の1種類のみが欲しい時には、個別売りで800円とか1000円で売っていた時には、十分に手を出す価値はある。

全種類をそろえたい、全部ではないけれど半分ぐらいは欲しいな、という時には、ある程度は通常の「開けてみるまで」から調達し、不足分は個別購入に回るという手もある。多数種類のクローズドパッケージタイプで下手に意地をはって全種類揃えようとすると、【マクドナルド・ハッピーセット「プラレール」(2012年) 宴の後】の時のような結果が生じることもある。この時には8種類の列車を調達するために、都合40回のチャレンジをしてしまったからねえ。

また、「クローズドパッケージで●種類のうちどれが入っているか分からない」というケースで、すべての種類が均等に入っているという保証もない。実際、複数の事例で、かなり偏った入り方をしているとの報告がある。そうなると、正直に「確率論的に○回引けば全部出るはず」ってのは、単なる空回り的な話となってしまう。ゆえに「少々高くても特定指名買い」の方が賢い話になる。

ただこの結論に至ると一種の無常観を覚えることもまた事実。合理的ではあるけれど、同時に夢のかけらがどこかへ消えてしまった気もするのだな。

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このページは、不破雷蔵が2016年3月31日 08:09に書いた記事です。

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