マクドナルド2016年3月分 月次営業成績 売上高+18.3%、客数+7.9%、客単価+9.6%(前年同月比) https://t.co/5S4bkzUnPf pic.twitter.com/ScXz8FqmtI
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年4月6日
先日発表されたマクドナルドの月次業績報告、2016年3月分。今年に入ってからは2ケタ%のプラス計上が相次いで景気の良い話には違いないのだけど、実のところ前年同月は例の異物混入騒動で大きく客が引いた時期でもあり、それとの比較になるのでプラスを示すのは半ば反動によるもの。特殊要因がなければ純粋なプラスとしてめでたい話には違いないのだけど。
前年同月比推移。先月と比べてやや落ちてますが、復調しているように見えます。しかしこれは異物混入問題で前年同月が大きく下落したことのリバウンド。 pic.twitter.com/HPdTGqfLb2
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年4月6日
そこで反動を無視できる2年前同月比を試算。客単価はほぼ戻っていますが、客数は低迷したまま。従って売上も減退。状況的には2015年半ばぐらいから勢いに変わりはないと読めます。 pic.twitter.com/ocx0ZPrixd
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年4月6日
これまでは気が向いた時に、そのたびにデータを入力して前々年同月比を算出していたけれど、いい加減効率が悪いのでファイルを一元化した上でグラフも生成。前年同月比のグラフでも、昨今の上昇ぶりが前年の反動であること、ここ数年、特に震災以降は客単価はそこそこではあるものの客数が減っており、それが売り上げ減につながっていることが分かる。ましてや2年前同月比で計算すると、単価はほぼ戻っているけれど、客数や売り上げは厳しいままだよね、的な。
2年前同月比は前年同月比の掛け合わせで算出しているので、実際の2年前の値と比べるとちょっとしたずれがある(2年前から1年前には存在していたけれど、現在存在していない店舗ってのもあるからね)。だからあくまでも概算でしかないのだけど。それでもマクドナルドの再建はまだまだ難しいなあという実情が分かる。
客単価が戻ったのに客数が戻らないってことは、一定の客が引いちゃってるんだよね、実のところ。客数を底上げする、しかも客単価を維持するためには、やはり商品の質を維持向上させて、地道に魅力を高めていくしかないんだろうなあ。
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