パソコン使わない世代は、ダブルクリックとか知らないんのですよ...
— 大橋崇行 (@oh_mitsukitei) 2016年4月4日
大学新入生のみなさん。「スマホで足りているから、パソコンなど不要」と考えているひとは、社会から脱落するくらいの覚悟でいたほうがよいと思います。フリック入力で10000字を苦も無く書けるのならば話は別ですが、そうではないでしょう。とくにウチのような芸術系はパソコン必須。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2016年4月4日
ここや本家サイドでも何度か触れている「若年層のパソコン離れ」。アプリを利用する立場だけならばパソコンの必要性は低いし、ネットに最初に触れる機会がスマホやタブレット型端末なのだから、たとえ学校でパソコンを触る機会があったとしても、スマホなどに注力してしまうのは理解できる。
他方、社会人になると、少なくとも現状ではパソコンは使えた方がはるかによい。「使える」という言葉の定義は色々だけどね(この辺りも以前山ほど取り上げた)。「脱落する」という言葉が過激だ、言い過ぎだとの意見もあるかもしれないけど、少なくとも選択肢が随分と失われてしまうことは否定しない。自動車免許が無ければ、要免許の職への求職すらかなわないのと同じ。
「いや、スマホで代替できるから」。それは事実かもしれない。ただそれって、極論としては、「青森から秋葉原まで自転車で行けるから」ってのと大した変わりは無いんだよね。いけないことはない、不可能ではないけれど、普通は電車やバス、飛行機の利用をして移動する。「自分は電車を使ったことがないので自転車で行きます、行けます」と主張する求職者に、首を縦に振る採用担当は何人いるだろうか。
一昨年くらいまでは、むしろほぼ全員パソコンを使える感じだったのですが、スマホ世代になってから「手書き原稿を写メった画像ファイル」でレポート提出という学生さんが出てきました。これはいかんと思い、昨年度からレポート提出はワードなどのファイルのみに指定しました。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2016年4月4日
どこかのサイトが上手く説明していましたが、「スマホは車に例えると軽自動車。パソコンはトラック。軽自動車でも引っ越しはできるが、効率は悪いし、運べない荷物もある」ということです。いまはスマホで絵を描くアプリも出てきているのですが、大きな作業スペースは原理的にとれませんよね。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2016年4月4日
これもあくまでも一例、少数事例でしかないのだけど、似たような話は以前からしばしば耳にしているし、統計値の上でもパソコンを使わない、存在はしているけれど使っていないとの意見は多々確認できる。そりゃ自分がしたいことの範囲で必要性がないのなら、わざわざ使うこともないものね。上の例なら、自転車で余裕で赴ける自宅の近所のお店にいくのに、いちいち電車やバスを使う人はいないって感じかな。
それにしても「「手書き原稿を写メった画像ファイル」でレポート提出」ってのは実在したのか。確かに最近ツイッターなどで、テキストのリプライでは無く、参照したいテキストをキャプチャして画像化した上で添付するってケースの率が増えているのは気になったけれど。画像の方が目立つ、注目してもらえるって意味だけではなかったのか。
稀にだと思いますが「私が嫌いだから家にパソコンを置かない」という家庭や「ネットやパソコンは害悪」という方針の家庭も見聞きしたことがあります。後者はどうもかつての毎日新聞のキャンペーンの影響のようでした。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2016年4月4日
新聞は紙面の半分が広告で、字を大きくしたため情報量が少なく物足りない。テレビのバラエティは安く作っているのでありものの映像とひな壇の他愛もない空虚な笑いでやはり情報量がなく物足りない。受け手に見放されるのは当たり前の話でしょう。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2016年4月4日
無論、まるで宗教的な問題でパソコンを使わないってところもあるけれど、それよりは多分に金銭的な問題かな。少なくともアメリカでは、パソコンを使っていない人の多分は「経済的な理由で使えない」って調査結果が出ているし。日本でも似たようなケースは多々あるのだろう。
いや。ソフトの扱いに習熟する以前に、慣れが必要なので「必要を感じてから」では遅いのと、ある程度のことができてしまうデバイスがあるので、そもそも「必要を感じるタイミングが遅くなってしまう」という弊害があるのです。https://t.co/UcpW45Nbpq
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2016年4月5日
やすい中古のノーパソでいいので、パソコンを使ってほしいです。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2016年4月5日
あ、そうか。「スマホしか使ったこと無い」人はまずEvernoteって何?とか、キーボード叩けるかどうかというレベルなのか...
— KGN (@KGN_works) 2016年4月5日
そりゃPC買って覚えた方が早いです。
これは以前の「キーボード離れ」の時にも出てきた話で、「必要になったらその時から覚えれば良い」というもの。これも良いのかもと思っていたけれど、指摘の通り慣れにはそれなりの時間がかかるので、その間に他の人に置いてかれるってのは痛い。先の自動車免許の例なら、「免許必要ですか? ならば入社してから教習所通いますよ」的な感じ。仮に数か月経って免許を取得できても、初心者マークを貼った新人をわざわざ使うよりは、すでに免許を取っている求職者の方が良い人材と判断するのは道理ではある。
まぁ例えば、就業してから必要な資格を取らせる制度がある企業もあるけれど、それは稀有な技術であったり、逆にそのような恩恵があるよという企業側のメリット提示だからねえ。
https://t.co/RfgxyAYl45
— nomad(のまd) (@nomaddaemon) 2016年4月5日
PCが高くて贅沢品って面もあるのかな? それでも中古ならスマホ以下の値段で買えるわけだし、会社勤めしだしたらPCで仕事するからね。
ワードエクセルできません、PC使えませんって人はすごい不利になる。
運用費まで考えたら、スマートフォンよりも安くつくってのはあながち間違いじゃない。いや今はスマホ本体も高くなっているので、運用費まで考慮しなくても安いかな。ともあれ、今の30代から50代あたりの世代と違い、それ以前の若年層にとって、パソコンを普段から使っていてそれなりにやりとりができる人、少なくともパソコン周りの常識を知っていると、その経験・知識は確実に「自分を底上げする技術」となる。
スマホは便利に違いないけれど、個々のアプリを単純に使うための道具でしかない。さまざまなアプリを使い倒したり、さらには応用を効かせて何かを作るのなら、パソコンは欠かせないと思うのだけどね。それこそ「攻殻機動隊」の世界のように、電脳技術が開発・普及すれば話は別になるけれど。
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